ひとつ前の当ブログの続きです。

『香川1区』(2021 大島新監督)の上映後、大島新監督のトークショーを観ました。7月16日、場所は「シネマハウス大塚」です。このミニシアターは、大島渚監督の映画に出演経験のある後藤和夫さんが開いたもので、開館時には大島渚監督の映画を観ました。(←当ブログ2020年12月9日をご参照ください) 今度は息子さんの映画を観たわけです。

昨年(2021年)の衆院選では、小川淳也氏が2万票の差をつけて当選、ヒライ卓也を破ったのです。(ヒライは比例で当選) 出口調査で結果が出ており、投票終了の夜8時に「当確」が出る圧勝でした。大島新監督は香川で取材を受け、地元の記者から「ゲーム・チェンジャーになりましたね」と言われたそうで、大島監督は「複雑な思いだった」と言います。大島監督は「そんなつもりもなかったし、前回選挙は2000票というわずかな差ですから、小川さんの純粋さが知られていましたよ」とおっしゃていました。

観客から「さらに続編があるのか」という質問には、「今は小川さんのことは撮っていない」そうで現在のところ第3弾の予定はないとのこと。「ある意味、無名だったから、面白くなったと思うし、今は党の政調会長という立場になっているし……」と答えていました。この『香川1区』は衆院選のあと、小川氏が立憲民主党の代表選に出馬するところまで映し出しています。(11月に代表選があって、映画は12月24日に公開、何という早業!) 

なるほど、党の執行部となると、否応なしに「自分の政策」だけ愚直に訴えているだけではいかなくなるかもしれません。仮にドキュメンタリーを続けるとしても、視点を変えないといけなくなるでしょうね。

小川氏がどのようなリーダーになるのか、初心を保っていけるのか、変容してしまうのかは分かりません。でも、普通?の「権力志向」とは違う形を見せてもらいたいものです。(ジャッピー!編集長)