昨日の4月9日(土)、さいたまスーパーアリーナでWBA・IBFの「ミドル級王座統一戦」が行われました。村田諒太さんとゲンナジー・ゴロフキンさんの一戦です。

村田さんは9回TKOで負けてしまいましたが、最強王者と言われるゴロフキンさんに善戦したそうです。「したそうです」というのは、僕は試合を観ていないからです。「観ていない」というより、「観れなかった」のです。序盤はポイントをとったラウンドもあったとか、新聞の試合評を読んだだけなのです。

「観れなかった」というのは、ご存知のように「地上波」のテレビ放送がなかったからです。アマゾン・プライムだか何だか、動画配信サービスの会員になってないと試合を視聴できないのです。僕は、そういう配信や有料チャンネルには入っていません。昔ながらの「地上波テレビ」しか観れない経済的環境です。

ボクシングを観るのにも「格差」が生じる、イヤな世の中になってしまいました。普通の人がテレビでの視聴ができないというのは、スポーツの普及という観点からもマイナスではないかなあ。ボクシングのビッグ・マッチを観る機会がなくなれば、興味を抱く子どもも少なくなり「裾野」が広がらないと思うし、どこか遠いところで金持ちが観ているものね、という風に「線を引いて」しまうのではないかね。

巨額のファイトマネーが積まれたタイトルマッチということは分かります。それでも、「アマゾン」のような潤沢な金を持っている所が独占するしかないのかと思います。さいたまスーパーアリーナが観客を何人収容できるか知りませんが、入場料をもっとプラチナ化すればいいのでは。今回、リングサイドは22万円だとか聞いています。庶民からしたらもちろん「高額」ですが、こういう席を買うお金持ちならいくらでも出すんじゃないですか。それこそ、何百万、いや何千万の単位でも払うんじゃないのかね。

それで、何とか「地上波」で放送できないものかねえ。僕ら、別に会場で「生」で観戦したいと言ってるわけじゃないのです。せめて、「テレビ」で観せてくれてもいいじゃないかと思っているだけです。最近は「プロ野球」の試合中継も地上波ではなかなか放送しないし、昭和の人間としてはこんな「疎外感」を味わうことになるとは思ってもいませんでした。(ジャッピー!編集長)