ひとつ前の当ブログでも書きましたが、3日前に観た『紅白歌合戦』などはもう、僕の知らない歌手やグループばっかりで、ネット配信で話題になっているアーティストと言われても「?」と思うだけで、世の中の流れから遠い所にいるということを実感しています。

『紅白歌合戦』で、ギリギリついていけたと感じた最後は2018年大晦日でしょうか。とは言え、このときもずいぶんと知らない歌手、グループが占めるようになってはいました。「あいみょん」「米津玄師」という人も初めて見ましたが、なかなか良い曲と思いました。

そんな収穫もありましたが、普段あまりNHKを観ないので、ちょっと戸惑うところも。さすがに「チコちゃん」ぐらいは知っていましたが、総合司会の内村光良さんが演じる変な人物とか全然知らなかったのでちょっと「置いてかれ」感も。また、天童よしみさんの歌唱のとき、武田真治さんが腕立て伏せしたりしていて、?と思ったのですが、そういう番組をやってらっしゃったんですね。でも、武田さん、サックス演奏も含め、好サポートでした。

そう、「紅白」っていうのは、こういう意外なコラボとかが楽しいと思うのです。せっかくの大舞台で、いろんなジャンルの歌手が集まっているのだから、ここでしか観れない共演とかがもっとあっていいと思います。この時の『紅白』でいえば、DA BAMPをバックに従えての五木ひろしさんとか、布袋寅泰さんのギターをフィーチャーした石川さゆりさんの「天城越え」とか素晴らしかったです。

そして、ラストに登場したサザンオールスターズ。桑田佳祐さんがノリノリで「勝手にシンドバッド」を唄い、何と松任谷由実さんがセクシーに腰をくねらせデュオするという大団円。「平成」の集大成というよりは、その前の「昭和」から「平成」も走り抜けた大スターの共演が盛り上げました。

そしてこれを観ながら、「勝手にシンドバッド」でデビューした当時、コミック・バンドと見なされていたサザン、シンガー・ソングライター荒井由実さん(僕は、デビュー・アルバム「ひこうき雲」をすぐに購入した大ファン)の時代、まさかその40数年後にこうして「紅白」のエンディングの中心にいるとは誰も想像もしなかっただろうなあと不思議な感慨に浸ってしまったのです。

思えば、この2018年の大晦日というのは「平成」最後の年末だったわけです。「平成」という元号の終わりとともに、ひとつ前の「昭和」が彼方に行ってしまったかのように思います。あとから考えると、北島三郎さんをはさんで桑田さんとユーミンが並んだシーンは象徴的だったように感じます。(ジャッピー!編集長)