ひとつ前の当ブログで、国会という国権の最高機関で118回もの虚偽答弁をした大ウソつきが、8年近くも首相だったという恥ずべき案件について書けました。「118回も国会でウソをついていたんですよ。煩悩の108よりも多いんですから!」と小池晃さんが言っておりましたが、この男には煩悩なんてないのでしょう。何も悩まない「空っぽ」だから、平気でウソもつくし、反省もしないのです。自殺する人が出ても何とも思っていないところを見ると、人間じゃなくて悪魔なのかもしれません。なるほど悪魔だから煩悩なんてないのか。

かなり前ですが、『約三十の嘘』(2004 大谷健太郎監督)という映画を観ました。6人の詐欺師のグループがまんまと「仕事」に成功し、何千万円もの大金を手に入れるのですが、その札束を入れたスーツケースが、帰りの列車の中で消えてしまいます。走る特急列車の中なので、グループの中の誰かが裏切ってガメたに違いない……動く密室の中でお互いが疑い、問い詰め、探り合うという会話劇でした。

元々は舞台劇の戯曲だったように思います。6人を演じたのが、中谷美紀さん、椎名桔平さん、妻夫木聡さん、田辺誠一さん、八嶋智人さん、伴杏里さんで、誰がウソを言っているのか、ちょっとしたセリフも聞き逃せない面白さがありました。ちょっと変わったタイトルは、劇中にも出てきますが「人間はひとつ嘘をつくと、その嘘を成立させるためにさらに30ほどの嘘を重ねないといけなくなる」ということに由来しています。

クソみたいな首相が118回もウソをつき、それがバレないように秘書や側近もウソをついて罪をかぶり、アベに近い太鼓持ち大臣や忠犬議員たちもこぞってウソを守り通す。この茶坊主たちはこれを痛いほど実感しているかもしれません。今までも苦しい答弁で言い逃れをはかったあげく、廃棄した文書が出てきたり、面会の記録も出てきたりで、整合性をとるためにさらに苦し紛れの答弁を積み重ねなければならなくなっていますね。

ともかく、こいつのついた118のウソは周りにも感染し、ウソまみれにしてしまいました。もうこれは「アベノウィルス」といっていいですね。森友 加計、桜、その前夜祭……まだまだありそうですが、ここまでウソやゴマカシを重ねたシナリオを改変するのには30ぐらいのウソじゃ済まないでしょう。今後の「アベノウィルス」の感染拡大を防ぐためにも、もう忖度はやめにしませんか。 (ジャッピー!編集長)