オンマはワサビ。 -5ページ目

結核

保育園で、昨日「緊急保護者会」が開催されました。

招集もその前日で、確かに緊急な感じ。

配布された手紙に書かれていたのは、「保育園の臨時職員が結核を発症しました」の文字。

どこのクラスの先生かはわからず、みんな「結核って空気感染だよね?」と不安げに集まりました。


園長より、8月29日に本人より申告あり、保健所に相談し、緊急保護者会を開いた方が良いとのことでお集まりいただきました。とのお言葉。

そして、保健所の方(5名も!)が自己紹介後、20分にわたり、「結核」という病気についての説明。

最後に発された言葉は…「だからあぶないです、という話ではありませんが、安心はできませんという事です。」でしめくくられ、園長より「それでは最後に、質問などありましたらどうぞ」と。


???


なんか、質問以前に、いつ、そのクラスでどんな業務についていた先生で、濃厚接触者がいるのかいないのか、(そもそもクラスを担当していたのか。清掃の方もいるので)、で、今できる検査があるのか、検査する必要があるのかないのか、そういった説明なく、結核という病気の怖さ語られ、不安をあおられて終わり…なこの保護者会。


そりゃぁ、質問出るよね。。。

保護者:「どこのクラス入ってたんですか?」

園長:「0歳児と、夏季の集中(休み園児が多くて、複数クラス合同で過ごしていたの。)のときにクラスにはいっていただいてます」

保護者:「夏季短期臨時職員とのことですが、雇用期間、日付は?」

園長:「細かい事知りたいんですか?」

・・・。そりゃそうだよね、みんな、自分の子供に感染の可能性があるのかどうか知りたいもの。

保護者:「で、どうしたらいいんですか?なにかできる対策はあるのでしょうか?私達はこの会に参加して、不安をあおられた状態。このお話を聞いて、安心して帰るのは無理ですよね?」

園長:「園としてはドクターが雇用してもいいと言ったので…」

もう、支離滅裂。


親たちは、園を責めたいわけじゃないし、むしろ、働いている先生には常々感謝していて、一緒に働いている先生方の方が、発症可能性は高いわけで(園児たちはBCGの効果で重症化しにくいらしい)、しかも先生の中には妊婦もいる。

だから、園の言い訳を聞きたいわけではなく、で、この環境下、何をすべきなのか。を知りたいのです。

どうしようもないならどうしようもないで、何を理解しておくべきなのか。


結局、拾い集めた情報によると下記の通り。


※当該時期(これについては後日、園から文書で発症した方の勤務日及び担当クラスが配布されることに。)

 に登園していた児童については、菌を保有している可能性はある

※BCGの効果で発症しない可能性あるが免疫力低下によりそれも破られる可能性はある

※今検査しても、正確な結果は期待できないので、菌の保有について確認する術はない

※今後2年間は注意が必要。この間、咳が止まらない、といった症状で受診する際は

 今回の件(通っていた保育園で結核発症していた)をドクターに伝えたほうが良い


そもそも、会議の進行方法というか、

はじめに

「結核が発生しましたが、現時点では検査の方法がなく、ただ早めにお知らせしたほうが良いと思い今回保護者会を開きました。結核についての知識を得ていただくとともに、今後、園・保健所で対応決まりましたらお知らせしますので、それまでは皆様にもお子様の変化にお気を付けいただければ・…」といった案内をすれば、会の意図もわかり、保護者も園も建設的に話せると思うのですが。。。


その上で、下記に列挙したような事を伝えれば、保護者も納得するでしょう。


私はこういう場でも質問をするタイプなんだけど、そうでない人もたくさんいるよね。

でも、仕事と違って、ここで他の親に与える印象が、巡り巡って子供にも影響するかもしれないと思うと、他の親や先生に「嫌われたくない」ってすごく思う。

こういう場で質問すると、モンスターペアレント感を与えやすいから、すごく悩む。

親としては、結局、だまっているのが一番。って思いつつ、不安を募らせる親御さん、多いと思う。


そしてまた別の角度で学んだ事。

会議の進め方。

この会で「何を伝えたいのか」「何を見つけたいのか」をまず召集者が軸をしっかりもち、会の中で共有していくこと。このプロセスを見失うと、不毛な時間を過ごすことになる。


学んだことは活かさなきゃね・・・


そうそう、うちの子は、元気に登園しています。

先日、タイムリーに高熱を発症しましたが、今のところ結核の疑いなし、です。

さとちゃんの愛情いっぱい子育て

さとちゃん。またの名をふーちゃん。


明るく元気いっぱいの、小柄女子。

仕事は淡々と細かい作業をさばきつつ、いったんスイッチ入ると面白トークのとまらないさとちゃん。


そのさとちゃんが2月に母になり、もう6ヶ月経過!

子供が欲しいと話し始めたころが懐かしい。そして妊娠が分かった時は本当に嬉しかったなぁ~

娘ちゃんは表情豊かで、ニコニコニコニコ。キーキー言うことなく、ランチの間もニコニコニコニコ。

「かわいいかわいい」と目を細めているさとちゃんをみて、あぁ、リオの時はこんな風にずーっと見てたのになぁ…セナはちゃんと見てやれてなかったなぁ…と改めて反省。

さとちゃんからたっぷり愛情を注がれているのが、1時間一緒にいただけですっごく伝わってきました。

ただ一緒にいてじゃれあったるだけ。でもそのじゃれあってるだけ、っていう時間、私はちゃんとしてやれなかったな。


みんな、母として愛情を注いでないわけではないと思うんです。

私も愛はあるつもり。

でも、じっくり向き合ったり、ゆったり同じ時間を過ごしたりしてやれてない、って思います。

愛情を注いでいるつもりじゃ駄目で、子供自身が実感できるように「伝える」作業をしっかりゆっくりしてやらないといけないんだなぁと感じました。

バタバタした毎日の中で、それでも1時間、子供と向き合ってゆっくり過ごせれば、子供の精神面での成長過程できっといい影響を与えられるはず。


と思い、今朝はちゃんと食卓用意して待っていたのに、起きてこないわ、やっと食卓に来たと思ったら、「これやだー」「コーンフレークがいいー」…


明日は土曜日。

隅田川の花火大会。

子供たちをしっかり見てきます。

気仙沼

火曜、水曜とお仕事で気仙沼に行かせていただきました。


そう、東日本大震災の被災地であり、津波の大きな被害をこうむった地域の一つであります。


今回は、ありがたいことに、お仕事で現地の方へ花をとどけ、避難所の方にブーケを作ってお盆の供花にしていただくという取組を実現していただきました。


お花を持って帰ってくださった全ての方に、それぞれに震災の影響があり、想いがあり。

癒しなんてそう簡単なことじゃない、復興ってそう簡単なことじゃない、そう、すべて「簡単なことじゃないんだ」ってことを改めて感じた一日でした。


私は被災者ではないから、被災者の方のお話を伺っても、同じ気持ちには絶対になれない。

でも少し寄り添って想像してみることから始めてみよう。一緒に被災者になって、悲しみを引き継ぐことが必要なわけではないと思うから。

そしてボランティアをしに私一人が行って体を動かすのではなく、もっと広く、事業を通して被災地の復興支援を考えたいと思いました。


流れてしまった町を見て、生きる、死ぬ、とか、愛、とか、絆、とか、ふるさと、とか、普段正面から向き合っていなかったキーワードが頭をぐるぐるまわりました。

いつまでも今のこの時間が続くわけではないとしたら、もっと普段から大切な人には語りかけていきたいなと思い、早速突然ですが会いたい人にメールしてみたりします。


気仙沼に限らず、被災地はまだ被災し続けている。

この事を都会では忘れかけてたな。