一片
残った桜のハナビラに
肉体に刻まれた記憶が甦る
山肌の急斜面を転がり下る僕
上空で響く
ガトリング砲の咆哮

風音、故
風向き、故
そして
地形、故か
視界を遮る樹木に乏しい稜線に出るまで
ヘリの存在に
まったく
気付かなかった