バイト先の私は本当の私じゃないですよ…

彼女の言葉

ヤミを抱えていることはわかってた
だからこそ気になったし
気になったから見続けた
そして好きになった。

個室のある居酒屋
二人掛けの小さな席で
彼女は過去を話し始めた。

彼女の真面目さ
不器用さ
純粋さ
ますます好きになった

抱えたヤミの深さに
切なくなった

気付いたら彼女の手を握って話を聞いていた。

わかってくれる人を探してたんでしょ?

彼女をわかりたいと思った

きっと苦しい思いをして来た彼女を
和らげたくて
自分の過去を話した
バカで愚かで失敗ばかりの過去を…

彼女と出会うまでの私は
1人で静かに枯れて行くつもりだった事も…

あなたが好きです
俺の最後の人になって欲しい

なんとか想いを伝えた

このあとどうします?
彼女の問いにどう答えたかは覚えてない…

うちに来ますか?

じゃあ飲み直そうか?
俺…下心あるよ?

そんなやりとりの後
2人でスーパーに行ってお酒とツマミを買って
彼女のアパートに向かった…


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それは同僚の1人が明け方彼女を呼び出して昼近くまで連れ回して遊んでいた事が発覚し、店内で問題になったことからはじまって…

邪推で噂が一人歩きする状況に
堪えられず
私から彼女にメッセージを送った事からそれまで別々に生きていた2人の
時間が重なり始めることになった。

彼女の他愛のないリップサービスに
つられて好きだと伝えてしまった。

しまった…と思うと同時に
本気だって事を言わないとフェアじゃない気がして
本気だって伝えた。

そういうことはちゃんと直接言ってください。

…彼女の返事

腹を括った。
ドキドキしながら
飯でも食うか?
って誘った。

玉砕覚悟w

その日の夕方待ち合わせをして
食事をすることになった。

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現在19歳の大学一年生
春に上京してきて
私の働いていた居酒屋に
ホールのバイトで入ってきた子

最初はオドオドして人と目を合わせないところがあったけど、
仕事中は人が変わったように
明るく元気に接客をしてた。

終電のなくなる深夜まで残って締めを手伝ってくれたり
いい子だなぁ…と思うと同時に
少しずつ彼女の事が気になって行った。

相変わらずオドオドしている姿に
この子の抱えるヤミを払ってやりたい
そんな風に感じるようになっていた。

彼女が出勤している日は
ずっとその姿を目で追うようになり
自分が恋していることを知った。

皆で食事の時、年齢の話になり
私が43歳(当時)と言った時
彼女が小声で
お父さん…と言いかけて口をつぐみ
まずいって顔をしてたから

そうだよな…親子ほどの年齢差なんだよな…
叶わぬ想いってやつだよな…
そんな風に思ったことを覚えている。

転機が来たのはその数週間後


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