その1980年代前半に撮影したものをアップしてみようと思います。
HL車 3700系
合併で大きくなった名鉄は各社の所有する雑たな車両も引き継ぎましたが、木造車も多く存在していてその淘汰に新製した車体に木造車の電機品を流用する方式を採用、そこで登場した形式が3700系を始めとする間接非自動手動制御方式のHL車でした。
本線から支線に直通する列車で見られました。
HL車はAL車に比べモーターの出力が弱いため加速力で見劣りし、本線を多数行きかうパノラマカーをはじめとするカルダン車に伍して本線を運転するには、本線区間を優等列車として通過駅を多くして支線に入る駅で各駅停車に化ける列車でよく見かけました。
実際に乗ったこともありますが、停車駅を発車してから2駅くらい通過するまでノッチを入れっぱなしにしてやっと急行のスピード・・・といえるくらいになるという加速力の弱さ・・・。
これでは全金属車体に載せ換えても、重くなった分だけ速度が出せなくなったと単純に思ってしまいます。
そのためかどうか、この後は支線だけでの運用が多くなりAL車で7300系など状態がいいものが支線へ押し出されてくると、急速にその姿を見なくなっていきました。
3700系は高松琴平電鉄が購入していたりしますが、下回りは大きく手が加えられました。
通過列車のアナウンスが流れ、何が通過するのかと待っていましたら・・・・。
これではなんだか分かりませんね(;^_^A
後追いではっきりと写りました。
デキ600形の602号機です。車体の一部がはみ出ていそうに見えます。はみ出ている位置がホームより高いので問題はないみたいですが、ホームで待つ人は注意が必要でしょうね。
名鉄の車両限界を超えているように思います。
だからしつこいくらいに放送していたのだと思います。
戦時中に海南島に出荷されるはずだったのが、戦局の悪化で現地に輸送できない同機を名鉄が購入したものです。
現在も現役で入換作業に使用されているようです。塗装は青に変わったとも。