美羽side

私は、密かに想いを寄せている子がいる.
ダンスはキレキレで上手いのに天然でうさぎのように可愛くて、良いことばかり起こって欲しい...。汚したくない...と想うくらい純粋な子。
けど、いつからか必要以上に絡んでこなくなった。そしてどこかへ行く。
今日も荷物を置き、着替えもメイクも済ませあの子は楽屋から出て行った。



2週間後

この日は3期だけのレッスンが午前中にあり、午後からはオフだった。


レッスンは何事もなく無事に終わった。


皆が帰る準備をしている中、何も持たずにあの子はスタジオを出た。



美「......」

的「...美羽?」
    「どうした?そんな顔して」
美「...」
瞳「...優のことやろ?」
美「...うん。最近変だと思って」
的「確かに...」
瞳「今もおらんし」
的「もう帰ったの?」
瞳「いや、それは無い」
的「えっ...?」
美「そこに優の荷物があるし、ゼッケン着たまま出てったから...戻ってくるはず」

的「そっか...けど、どうしたんだろ?最近、絡んでこないよね...?」

瞳「楽屋で過ごすこともないし、どこで何しとん?」
美「わかんない...それに...」
的「それに?」
美「...っ」
瞳「なんや?言うてみ?」
美「優...前より細いし、眼が開いてない気がする...。レッスン中、フラついてた...。」


瞳「この状況が続けばそのうち倒れるかもしれへんな...」

的「...ちょっと、優のこと探してくる。」
瞳「私も行く...。」
的「美羽は、ここに残って優が戻ってきたら連絡して。」
美「わかった...。」

2人は優を探しにスタジオを出て、私は残って優が戻ってくるのを待つ。



その間、優にLINEを送ってみるがいつまでたっても既読されず、電話をかけると...


📱📞🎶

美「...っ」

優の荷物から着信音がきこえた...

私は美青に連絡する

美💭〔優に電話かけてみたけどスタジオにスマホ置いてある〕

的💭〔わかった。瞳月にも伝えとく。もう少し探してくる。〕











1時間後

的「ダメだ...全然見つかんない...。」
瞳「ほんま、何処におるんよ...。」

汗だくになった2人がスタジオに戻ってきた。

瞳「...雨降っとるから外には出てないと思うけど...」
的「いや、屋内探して見つからないなら、外にいる可能性はあると思う...。」

瞳「......。もう1回探してくる...!」
的「うん。行ってくる...。また連絡お願い。」
美「うん...。」

2人はもう1度スタジオを出て探しに行った。


美「...優。」

何があったの...?
どうして私達から離れるの...?
今、何処でなにしてるの...?
1人で抱え込まないで頼ってよ...。

そんな思いを抱えながら待つこと1時間...


ガチャ

スタジオの扉が開き視線を向けると、そこには...


優「えっ...?」




驚いた表情をしてこちらをみる...










私が密かに想いを寄せているあの子がいた...。







To be continued...