おとうさん。きょうは。

   「行くぞう」って。はりきって、来たのに。

    目的地が。全く、変わって、しまったんだよ。

   思って、いたより。時間が、かかり、過ぎてね。

   高速も、使わず。頑張っている、ところが。

    私たち、らしいん、だけどねえ。

  それでね。全く、考えて、いなかったのに。

   なんと。きょうの、予定を、変更して。行った先が。

   不思議なことに。おとうさんと、わたしの。

    思い出の。二人旅の、コース。だったんだよね。

  もちろん。きょうの、コースは。次男が。きめたん、だけどね。

  「おとうさんと。ここに来た時は。」

  「おとうさんと。帰りに、このへんで。そば、食べて。」

  「夜は。あそこの、温泉旅館に、とまったんよ。」

  「次の、日に。この、庭を。みに、来たんやで。」いうて。

   次男に。話して、あげたんだよね。おとうさん。

  それにしても。おとうさんには

   また。助けられ、ましたよねえ。わたしたち 。

  長男が、大雨情報を見て。心配して。

   「そっち方面は。危ないんじゃ、」いうて。

    連絡を、くれたんですよ。おとうさん。

   わたしたちは。まだまだ。そんな、ところまで。

     行って、いなかったのにね。   

  もたもたして。予定通りに、行かず。

   おとさんとの。思い出の、場所に。行ったと、いうことは。

  これも。なにかの、お導き。

   「きょうは。そっちは。だめですよ。」ってね。

   教えて、くれたんだよね。きっと。

    そうですよね。 ねえ、おとうさん。