抑うつが強い人にはより良い言葉を | いのくまかおるのブログ

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約5年間医療現場(理学療法士)→約4ヶ月個人でリラクゼーションサロン開設→再び医療に(理学療法士)
日々感じたこと、考えたことなど投稿します〜〜







こんばんは!

見ていただきありがとうございます!



ここでは、前職が理学療法士の27歳が

群馬県前橋市でリラクゼーションサロンを

開設し、興味のある心や脳や身体について

情報発信をしていきます!いのしし







今日は論文から気になるものを

見つけたのでお伝えします!





​抑うつ傾向が感情刺激の記憶のモニタリングに及ぼす影響1) ――抑うつ傾向者は不快情報を後で思い出せると判断するか?

高橋佳史,抑うつ傾向が感情刺激の記憶

のモニタリングに及ぼす影響1) ――抑う

つ傾向者は不快情報を後で思い出せると

判断するか?,パーソナリティ研究,20

22 第30巻 第3号 164-166



論文レベルになると専門用語があって

理解するのが難しいので、

ちょっと説明しながら伝えます!




①抑うつ

「抑うつとは、「気分が落ち込んで何にも

する気になれない」、「憂鬱な気分」など

の心の状態が強くなり、様々な精神症状や

身体症状がみられることを言います。」




②既学習判断(JOL)

「既に学習された項目が後のテストで

どれくらい保持されるかの予測,すな

わち,学習状態のモニタリングにもと

つく判断(評価)」

山田智子,既学習判断(JOL)の正確さに

学習-評定間の遅延が及ぼす影響,1997



→さっきやった課題がどのくらい記憶

されているかということだと思います





で、研究内容としては、


抑うつが強い人と抑うつが軽い人で

不快語・中性語・快語を示したあとの

学習にどう影響するか


という内容でした!





結果は、

『抑うつ傾向者の不快語に対するJOL 

は健常者よりも高いという点で仮説は

一部支持された。』

『一方で抑うつ傾向高群は,不快語と

快語のJOLに有意差がなかったため,

抑うつ傾向が高い場合は,モニタリング

時に快情報と不快情報を識別できな

かった。これは抑うつ特有の認知的枯渇

によるものであると示唆される。』


※一部抜粋しています。





ここからは私の解釈になりますが、

抑うつが強い状態になってしまうと

不快な言葉も中性的な言葉も快な言葉

も同じように受け取ってしまい、

学習における記憶にはあまり有効に

働かなくなる


ということかなと思います。





ただ、抑うつが強い人の中での不快語と

快語、中性語のJOLには差がみられな

かったものの、


抑うつが軽い人の不快語のJOLより

抑うつが強い人の不快語のJOLのほうが

高かったということは、


やや抑うつが強い人は不快語による

学習への影響は出やすいのかなと

思います。




これをどう受け取るかですが、

それを間に受けて、抑うつが強い人には

不快な言葉をいっぱい浴びせたほうが

学習効果が高まる!

となるのは違うのかなと思います。



もしかしたら、不快な言葉で

短期的には学習効果が現れるのかも

しれませんが、

長期的には学習自体に意欲が湧かなく

なる可能もあるのかなと思いました。



まあ、個人的に不快語を人に

使いたくないという偏見が根本に

あるんですけどね赤ちゃんぴえん




だからこそ、この論文では言って

ませんでしたが、

短期的に見て快語は学習効果にあまり

差がみられなかったとしても

良い言葉ー励ましの言葉や褒める言葉

を使いたいなと思いましたグー




人には快語を言えるように