正木美術館『禅ものがたり―道釈人物画をよみとく―』
公益財団法人 正木美術館正木美術館公式サイトです。展覧会のご案内や新刊情報・美術館までのアクセスなどご覧いただけます。masaki-art-museum.jp正木美術館は、忠岡の素封家(そほうか)・正木孝之氏が長年にわたり収集した水墨画を中心とする東洋美術品を収蔵・展示しています。収蔵品は国宝3件、重要文化財13件を含む1,300点を数え、とくに約300点ある絵画は、その多くが鎌倉、室町時代の水墨画で、日本の中世絵画史にとって貴重なものばかり。正木氏は戦後の財閥解体で手放されることになった古美術を収集しました。本館・新館とも正木氏自身の設計により、水墨画鑑賞にふさわしく静謐な雰囲気。展覧会は毎年春季展と秋季展の2回。水墨画、墨蹟といった禅宗文化の遺作を中心に、それと調和する工芸品、彫刻、茶道具との組み合わせによって、毎回工夫をこらしたテーマ展を行っています。『禅ものがたり―道釈人物画をよみとく―』道釈人物画という絵画のジャンルは、禅宗文化の中で生まれ成立しました。禅宗では、弟子が師の法を正しく受け嗣いだ証として、師の肖像画である頂相や、直筆の墨蹟が与えられます。道釈人物画はそうした頂相や墨蹟から発展し、師のまたその師、さらにまたその上の師へと系図を遡って祖師が描き続けられました。その代表的な例が、禅の始祖である達磨大師像です。このように発展してきた道釈人物画ですが、祖師に限らず理想の姿の象徴として、道教における仙人や、仏教における諸仏など、多くの尊像も取り上げられるようになりました。本展覧会では、仏教と道教の垣根を超えた多彩な尊像を含む道釈人物画に着目します。 当館が所蔵する重要文化財 「六祖慧能図」 をはじめ、円爾弁円の肖像画「聖一国師頂相」や、臨済宗夢窓派の僧、春屋妙葩の墨蹟「消息」 、啓孫筆の「布袋図」など、室町時代を中心に制作された頂相、墨蹟、道釈人物画を中心にご紹介するものです。それぞれの作品に込められたエピソードとともに、禅の世界で理想の姿として尊ばれた道釈人物画をぜひご覧ください。(HPより)ずっと気になってた正木美術館。ようやく観覧することができました。今回は「道釈人物画」がテーマ。道=道教、釈=仏教で、道教や仏教に関係ある人物のこと。祖師や高僧を描いたものが多い。禅の世界での理想、尊敬されてた人物。個人的には花鳥図が見たかったんだけどな。それはまたの機会のお楽しみに。 目録とポストカードを購入。 ↗いつか墨梅図を直に観てみたい美術館に隣接する「正木記念邸」とその庭園も見学できました。数寄屋風建築の正木記念邸は、工務店も経営していた本人の設計によるものだそう。『壺中日月長(こちゅうじつげつながし)』悠久の時が流れ、時間的制約や束縛がない 中門(国登録有形文化財)腰掛待合(国登録有形文化財)ちなみに茶室は「非公開」とのこと記念邸では500円で呈茶(お菓子付き)が楽しめるとのことでした。これもまた、次の機会に正木美術館では「御財印」なるものも「御財印」って御朱印の文化遺産版らしい私もここで初めてこの存在を知りました御朱印帳とは別にしないとかな