間違った開運印鑑のお店では九星による相性で印材を決めてしまいます。しかしこれは間違いで、本来は占いなんぞで相性なんて決めてはいけないのです。
九星での間違った印材判別法にて、黒水牛の選択をしてしまう不幸な人がいますが、これは本当にかわいそうなこと。
これも印鑑屋の悪徳として後世に残ってしまわないかと時折心配になります。
ところで水牛はもともと人に酷される生き物であり、重い荷物を持って働かされる存在。
これが水牛の運命なのだから、その一部をもって、自分の魂と印鑑を通して同化させるのはいかがな趣味かと思われます。
当然その人の運命も苦労が耐えない人生となる傾向があるのです。
印相学宗家である太田家の文献には以下のような記述があります。
2つ目の文章にも書いてありますが、実はこの黒水牛は乾燥に弱く、普通に保管しているだけでもヒビが入ることがあるようです。当然一生物には成り得ません。
黒水牛はいわゆる安物の特売として安く販売される傾向にあります。安いから飛びつき、さらに不幸に陥る。なんと悪循環なことでしょうか?
そもそも安物には安物にされる運気が宿っていますので、安物を買うとあんまりいい人生は送れません。
もちろんご本人の運勢がすこぶる強い場合、黒水牛なんぞの影響をそれほど受けずに成功する人もいるかとは思います。
でもそのような人が、本当に大吉の国産本柘で、その道の本当のプロに作ってもらった場合、その差は歴然とするであろうことは、簡単に推測できます。
いずれにせよ、九星で印材を選ぶのは、昭和の初期に三須さんが考えた本来根拠のない選択法なのですから、そのようなことで印材をいまだに選んでいる間違ったお店では購入を控えるのが一番の方法と思います。