みなさん、こんにちは!
INJマレー語講師のアミルンです!
今回は、現在のパリで開催されるオリンピックに合わせて、マレーシアの伝統的なスポーツであるセパタクローを紹介したいと思います。セパタクローは、バレーボールやサッカー、体操の要素を組み合わせたユニークなスポーツで、アクロバティックな動きが魅力です。
セパタクローとは?
セパタクローは、三人一組のチームがネットを挟んで互いにボールを蹴り合うスポーツです。使用するボールはラタン製や合成素材で、非常に軽く、足や頭を使ってパスやシュートを行います。このスポーツは東南アジア、特にマレーシア、タイ、インドネシアなどで非常に人気があります。
Bahan dan Ukuran Bola Sepak Takraw @KOMPAS.com
セパタクローは9世紀頃から東南アジア各国で伝えられてきた伝統的なスポーツです。マレー半島では、地面にボールを落とさないように数人で蹴り合う「セパラガ」として親しまれ、タイでは空中につるした篭にボールを蹴り入れ、その難易度で得点を競う「ジャンクイタクロー」が原型とされています。セパタクローの名前の由来について説明すると、「セパ(sepak)」はマレー語で「蹴る」という意味で、「タクロー(takraw)」はタイ語で「籐製のボール」を指します。このため、セパタクローは「蹴る籐製のボール」という意味になります。
セパタクローの魅力
セパタクローの最大の魅力は、そのアクロバティックな動きにあります。選手たちは宙返りやスパイクを駆使してボールを打ち合い、その高度な技術と瞬発力が求められます。また、チームワークも重要で、選手同士の連携が勝敗を左右します。観戦するだけでも、そのダイナミックなプレーに引き込まれること間違いありません。
Malaysia’s team title drought drags on after WC loss to Thailand @FreeMAlaysiaToday
残念ながら現時点ではセパタクローはオリンピック競技としてまだ認められていません。これを実現するにはまだ長い道のりがありそうですが、セパタクローは、マレーシアをはじめとする東南アジアの文化を象徴するスポーツです。その歴史と魅力を理解し、多くの人々にこの素晴らしいスポーツが知られることを願っています。ぜひ、この機会にセパタクローに注目してみてください。
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それでは、また次回のブログでお会いしましょう!
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