診断は老人性肺炎。
それに腎機能が低下・肺に水がたまってきている。
予断を許さない状態らしい。
入院して一ヶ月半。
いつでも何回も先生や看護師さんやあたしたち家族に手を合わし「ありがとう」を言ってくれていたおばあちゃんは、
わたしのことが分からなくてなってしまった。
もちろん、他の家族のこともわからない。
レビンさんと病室に行った時には、意味不明なことを独りで話してた。
時々大声を出す。
「公園の子どもの遊び場はもっと広くしたほうが…」
「おばあちゃんは名物ばあちゃん…」
「おばあちゃん、魚釣りする…」etc
肺炎は一旦治まりつつあったが、再び熱が出てぶり返してしまった。
鼻から栄養のチューブを入れた。
嫌がって外す危険があるため、両腕を縛ってあった。
縛るコトは予めあたしが了解したことだったが、実際はかなりツライ

独りでたくさん話し疲れて眠りにつく顔を見て帰るのは、後ろ髪が引かれる想いだ。
おばあちゃんと交わした最後の「会話」は
「さっちゃん、オロナミンCある?」
「飲みたいの?」
「うん」
「買って来るから待ってて♡」
すぐに看護師さんに聞きに行ったら、「良いと思うけど念の為主治医に聞いたほうが良いから、明日聞いておきます」とのコト。
ベッドに戻ると、おばあちゃんはすっかりオロナミンCの記憶がなかった。
到底無理な話だけど、あたしがその場でオロナミンCを持ってたら、おばあちゃん喜んでくれたやろぉなぁ…
だってちゃんと生協でオロナミンCケースで買って冷やしてあるんやもん。
持ってきとけば良かった…
おばあちゃんが復活したら、一番にオロナミンC飲ませてあげよっ

