『病院で死にたくない』
『最後の望みだから』
おばあちゃんはとにかく自宅に帰りたいと言っている。
入院20日目。
主治医との話し合いで、腸閉塞は治まったので退院出来るが、自宅独居生活は困難との判断。
老健施設に入所する方向に決まった。
しかし老健は2・3ヶ月待ちなので、それまで療養型病院に入院し待つ事に。
療養型病院も老健も、2・3ヶ月程で出なくてはならない為、要するに死ぬまで病院巡りだ。
特別養護老人ホームなどはあちこちにあるが、300人待ち3年待ちなどが実状で費用もピンキリだけど月額20万円とも言われる。
その点、老健(老人介護保健施設)・療養型病院は比較的低価格で済む。
あたしたちに選択肢はなかった。
療養型病院に一旦入り、老健に空きが出来ればそこへ移り、同時に他の老健の順番待ちは常に申し込んでおかなければならない。
その申し込みは、家族面談・施設見学の後になる。
いまのところ市内6ヵ所と隣の市の1ヵ所が候補になっている。
父も一緒に行くと言うが、脳梗塞の後遺症の為、動作や会話がゆっくりで、なにしろこの暑さで相当体力消耗しているから心配だけど、父の母親の事だからじっとして要られないのも良く解る。
予定・段取りなんて全く立たない

ただこの流れに、先頭に立って身を任せるしかない
