2022 SUPER GT Rd.2 富士決勝② | 赤城の白い彗星☆ミ

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頭文字Dから始まり、とにかく車が好きです(^з^)Chu!
暇な方はぜひ、立ち読みしてくださいo(≧∀≦)o

さてと!前回の富士戦の続きです♪

前回は#22 アールキューズAMGのクラッシュの所まで書いたので,

その続きからとなります。

 

48周目で赤旗中断となった富士決勝。16時25分、SC先導でレースが再開されました。この時レースは50周目。

赤旗中断によってマージンがなくなり、ポジション争いが激化。どのマシンも1つでもポジションを上げようと団子状態…。

SCが引いた直後にトムスの2台(#36と#37)が接触し、#37 Keeper Supraが前へ。そしてそのまま#39がトップに立ちます。

 

あ、この頃、#34もポジションを2位に上げました…(´-`*)ラブラブ

 

トップ争いは続き、#39 DENSO Supraと#3 CRAFTSPORT Zと#37 Keeper Supraの三つ巴の戦いに。そして、それは起きてしまいました…。

 

三つ巴の戦いのまま、上位3台がぴったりくっついてメインストレートへ。

が、そこにスロー走行する300のマシン(#50 Arnage MC86)が…。

一応白旗は出ていたのですが、スロー走行に気が付かなかったのか、#39が#50のすぐ後ろに迫ります。恐らく、スリップストリームを使おうとしたのかと思いますが、速度の違いに気付いたのか(ここは本人しか分からない部分です…)、ギリギリで#50を避ける形で追い抜いたのですが、なんせ三つ巴の戦い中の出来事です。

#39のすぐ後ろには#3が居るわけです…。そしてその後ろには#37が。

世界屈指の長さと言われる富士スピードウェイのメインストレート。トップ速度は時速300kmです。

 

#39が#50を避けた…すぐ後ろの#3(高星選手)は、#39でこの#50は見えていなかったはずなので、突然目の前に障害物が現れた形になります。ほんとにギリギリで(もしかしたらちょっと接触しながらだったかも)#50を避けますが、バランスを崩してそのままグランドスタンド側のガードレールに激突。ほんとにものすごい衝撃で、ガードレールに弾かれた車体はピットロード側へと何回転もしながら飛ばされ、ようやく止まったもののZのフロントもリアも何もないような状態まで破壊されていました。

(#3の後ろに居た#37(宮田選手)は、#3が#50を避けたのを見てギリギリ#50をかわし、#3にも当たらずに通り抜けています。)

 

後から発表がありましたが、このクラッシュが起きた時のトップ3台の時速は297kmだったと…この日の最高時速は303kmだったそうなので、もうほぼ最高速度と言っていい速度です。

その速度でガードレールに突っ込んだんです。ガードレール3枚が思い切り曲がり、支柱から歪んでいる物もありました。

グランドスタンドへマシンの破片が飛び、怪我をされたお客さんもみえたそうです。

 

とにかく高星選手の安否が心配で、実況も言葉を失ってしまうほど…。

しばらくして高星選手が自力でマシンから降りたと情報があり、その後坂東会長からも高星選手に怪我がなかった事が伝えられました。

 

まさに、衝撃映像でした。

普段はすぐに流れるリプレイも一切流れず、最後まで流れなかった。

会場では、ピエールさんが声を震わせながら「動画は撮らないで」「SNS等にはアップしないで。アップした場合は削除を」と呼び掛けていました。「高星選手のプライドにも関わる事だから」と。

 

結果的に、高星選手の命に別条がなかったからよかったけれど、本当に命を失ってしまっていたらと考えると、やっぱりSNS等に動画を上げるのは怖いことですよね…。

 

とりあえず、グランドスタンド前のガードレールが使い物にならなくなってしまい、安全性が確保できるまでレースの再開は不可能。

もし、また同じ場所でクラッシュが起きた時、ガードレールが使えないということは、次はグランドスタンドに突っ込んでしまうという事。

代わりのガードレールを設置し直すか、代用品で同じくらいの安全性を確保できるようにしなければならない。

ル・マン等では、修復に1時間ほどかけてガードレールを設置し直した事があるが、今回のGTでそれをやるか…と実況でも言われていましたが、結局1時間ちょっとかけて直し(ガードレールはなかったけれど、タイヤバリアを設置)、18時10分にレースが再開されました。

 

最大延長時間は18時20分と決まっていた為、SC先導で数周、レース再開して数周でチェッカー…の予定だったと思いますが、#5 マッハ車検 MC86が止まってしまい(そりゃあ、1時間以上もエンジン止めてたんだから動けなくなるマシンもあるわさ…汗)、その影響か結局SCランでチェッカーとなりました。

 

色々な意見がありますが、個人的には何としてもレースを再開させたいというサーキットとGTAの思いの強さを感じました。

優勝インタビューの中で出たような「あの後で走りたくなかった」という気持ちもレーサーさんみんなが持っていただろうし、モチベーションだって保てなかっただろうし。

レースの75%を消化できない事が明らかな状態での再開でポイントはハーフポイントになるし、暫定措置として給油やピット、ドライバー交代等の制限も途中で変更になったし…。

チームによって不公平さが出たのも確か。

 

でも、GTAもあの中断中の1時間の中で、高星選手の容態を気にしつつ、修復作業をどう進めるが、そもそもレース再開はどうするか、再開するならルールはどうするか…短時間の中で色々考え答えを出すしかなかったと思います。

それこそ、パニックだったと思う…。

 

「〇〇すればよかったのに」「間違いだった」と観ている人は簡単に言ってしまうけれど、正直正解はないと思うから。

もちろん、今回のこの出来事をきっかけにこれから変えていったり、より安全なレース運営を考えていく事は必要だと思いますが、ほんとに私個人としては再開してくれて嬉しかったかな…。

 

と、色々考えさせられるレースでした。

 

昨日、脇阪監督とチームから出された説明文と言う名の謝罪文は、いらないのではないかと…は思いますが。

モータースポーツですもん。観ている分は楽しいけれど、いつだってレーサーさんは命がけ。

安全性を高める為のルールなどは必要だけど、全部排除していったらモータースポーツなんて成り立たない。ましてや、衝撃的な場面を見せた事に対するお詫びは必要ない。

大好きな選手があのようなクラッシュを起こしたら…と思うとゾッとしますが、レース好きはちゃんと分かってますから…。

いつだって勝負が付きまとうからこそ面白いし、その分危険なこともあるかもですが…それでもレースが好きだからね。

 

と、今回も長くなってしまいましたが、最後にレース結果だけ音譜

 

◇GT500クラス

1位 #8 ARTA NSX-GT

2位 #36 au TOM'S GR Supra

3位 #12 カルソニック IMPUL Z

 

#39は、赤旗中断中に関口選手がマシンをお触りしてしまった為…40秒加算。

#37は、#36への接触行為によって40秒加算。

どちらも手厳しい…という感じはしますが、結果的に#8が優勝です。

 

◇GT300クラス

1位 #10 TANAX GAINER GT-R

2位 #34 BUSOU raffinee GT-Rキラキラキラキラキラキラ

3位 #61 SUBARU BRZ R&D SPORT

 

#88も5位となかなかでしたキラキラ

 

#8、#10おめでとうクラッカー

そして、道上さんもおめでとー(*'ω'*)クラッカー

 

大波乱の富士戦、こんな感じでした。

ざっとまとめてるので分かりにくかったらごめんね…。

色々あった富士戦やけど、どうか関口選手も責めないでね…。

 

#3、鈴鹿までに治るかな…。

次は現地で観戦できるという事で楽しみです☆★