春を感じる今日この頃、卒業シーズンですね。私の住む近くの保育園では卒園式を行っていました。
毎年この時期になると思い出す高校時代の学年主任の言葉があります。
私が通っていた高校は、とある有名ダンスグループのメンバーが通っていた高校だったので。私達の卒業式では、その方を招くのではないかと生徒たちは推測していました。
そのような噂が学年全体に広がった頃、卒業式の練習の際に学年主任は言いました。
「君たちはね、卒業式に○○さん(某グループのメンバー)が来ると噂しているけどね。ここでハッキリと言います。来ません!呼ぶことはありません!何故なら!卒業式は貴方達が主役の式典であり○○さんを呼ぶことは貴方達を主役から遠ざけてしまうからです!」
と言い放ちました。すっかりとそのような考え方が抜けていた私には衝撃でした。
もちろん、それが100パーセント正しいとは限りません。○○さんと直接お会いできることが人生において重要だと、思い出だと考える人もいるわけですから。ただ、私は学年主任に気付きを与えられました。
卒業式だけでなく、人生というのは私が主役であり他人もまた主役なのです。そのような当たり前の事に気付かされた18歳の春でした。
