こんにちは。
ポロちゃんの闘病生活の結果、動物においての病気の早期発見て意味あるんだろうか、など
考えることが多くなってました。ガンもそうですけど、中々動物医療で早期発見で対処って
ない事が多かったからです。
ですが、今回、時間単位で死につながる病態を目前にして、私は考えを改めました。
むーちゃんは心臓の検査が3-4ヶ月おき、腎臓の検査(尿、リパーゼ、リン、SDMA)
が1.5ヶ月おきにしてましたが、ここ半年は少し貧血気味で、それも注意してました。
自己免疫疾患診断が出る2週間ほど前から、頭部と後ろ脚の筋肉の衰えを感じて、
先生に相談したのが発端です。
頭部とは、側頭筋と呼ばれるとこで、犬のこめかみあたりです。
ポロちゃんは、咀嚼性筋炎という自己免疫疾患で、そこから筋肉が萎縮して頭痩せしました。通常、咀嚼性筋炎の場合、口が開かなくなり、筋萎縮で痛みを伴います。
むーちゃんにはそんな様子はありませんでしたが、初期段階である可能性を疑いました。
た。また、腹部に赤い点々、出血班のようなものも気になっておりました。
添付がうまくできませんでしたが、他に異常値は、総コレステロール393、crp炎症反応数値が3*1。通常は〜0*7ですから。。
血小板がほとんど無いのと貧血状態から、出血を疑い、エコーレントゲン行いました。
臓器に異常はなさそうで、出血性自己免疫疾患が疑わしく、ソッコーステロイド治療に
なりました。血小板が足りない場合は、他にも脊髄で造血自体がされてない場合がありますが、検査結果より血球が一律減少してないためこの診断となりました。
血小板がほとんど無いということは、軽度の打撲でも体内で出血が続くということです。
側頭や足の筋肉減少は理由はわかりませんでしたが、この新しい病気は最優先事項で急がねばならないことなので後回しです。又、ステロイド服用を始めると筋肉が減少するので、
経過観察もできません。
免疫疾患では大量のステロイドを最初に投与されます。むーちゃんでは20mgを最初の2週間与えます。
ステロイド治療は開始してすぐ効くわけではありませんから、早期治療開始が大事です。
そして、すべての子にステロイドが効くわけでは無く、ステロイド反応性と副作用として
肝臓の数値の確認が大事です。
ステロイド開始から翌々日の真夜中、むーちゃんが寝ないことに気づきました。
お座りしたままで、別に苦しそうではないですが、変だなと思い周囲確認すると、1箇所
吐いてました。透明な胃液ですが、空腹のはずもなく、、、動悸や身体を確認しました。
伏せをしないということは、腹部が圧迫されるからではと思ったのです。
少し腹部が張ってるような感じ。食欲を見るためにおやつを出しても興味なし。
ええ!?
むーちゃんは本当に食い意地の張った子ですので、これはなんかあると思い、すぐ夜間へ
連絡しました。腹部に出血があるとか、腸閉塞とか考えながら、急ぐべきと思いました。
ただ歯茎の色が変わってなかったので出血性かどうかは微妙でした。
行きつけの夜間で説明したところ、万一内出血であった場合、輸血が無いとか😥
そこまで1時間半かけて行って、万一輸血が必要ならばさらにそこから病院を探すわけです。
そうなれば死ぬでしょう。私は輸血用意のある夜間を探してタクシーで連れて行きました。
1時間ちょっとかかるのですが、十分おきくらいにみるみるお腹が膨れ上がり、苦しんでます。
上から見ると1*5倍くらいに腹部がなってて歩けるのか?という感じで。。
病院での診断は胃拡張でした。胃拡張は急速に膨らみ、処置が遅れると胃が捻転して手術で助けることになりますが、むーちゃんは捻れるギリギリでした。。
かなり迅速に動いたけれど
そんな感じです。胃から内容物と空気を出していき、酸素室。
ただ、検査の結果、血小板が0で危険なので入院になりました。
先生の説明によると、胃が大きく膨らんで、太い血管を圧迫し貧血に拍車をかけたとか。
大きな内出血は疑わしくないとの事。後日伺いました。ステロイドだけでは聞いてない場合
死に至るので別途免疫抑制剤を処方されました。なぜだかアザチオプリン。。
安価な薬ですが、副作用が強めで肝臓を侵すので、昨今はシクロスポリン処方が主流らしい
のですが。シクロスポリンは腎臓をおかしますがマシって事でしょうね。
お会計は、トータルで25万円、2日入院なので、アイペット保険で7万還りました。
この病院は高いらしいので、ここまでの処置なら18万かからず他ではやれたのではと
思います。
一般的に胃拡張は、早食いとか食後の激しい運動で起きるらしいのですが、むーちゃんの
場合は該当しません。自己免疫疾患の一環でも無いそうです。
ただ、現在普段の医療費が大きくなってるので、胃拡張は再発されたく無いですね、、
対処策として、ドンペリドン(ナウゼリン)→胃腸の動きを促して吐き気を止める
を1日一回多めの食事の時に与えてます。
給餌も3-4回に分ける、少しでも散歩回数を増やす。など。
時節柄、胃腸の調子が悪くなりもするし、食欲促進や自律神経を整える意味も込めて。
続く