小学部卒業式 | 見えない翼

見えない翼

私達は誰もが夢に向って翔る“見えない翼”を持っています。しかし、多くの人々が夢を追う事を諦め、翔る事をいつしか忘れて・・・。
そんな世の中にあって、パラグライダーの世界一へ挑戦し続ける父と重度の障害を持ちながらも懸命に生きようとする息子の奮闘日記です。

<学校> 

決して良い天気とは言い難いが、
雨が降っていないだけ、良しとすべきだろう。

パパもママもいつもとは違う服を着て、
しかもママまでも学校へ付いてくる。
学校の先生も、何だかいつもと違う格好をしている。
更に、校内に知らない大人がウヨウヨいる。

ショウは、いつもと違う空気を感じ取ったようだ。


毎日、練習してきた卒業式だが、
雰囲気が違う事が気になるようで、
時々、大きな声を出していた。

しかし、パパの方へ目線を向けた時に、
静かにしないさいと言う仕草をすると、
一応大人しくしていた。(ただ5分位が限界)


卒業式は滞りもなく、無事に終わった。
式の後は、教室で先生のお別れの挨拶を聞き、
プレゼントとお礼を言って、学校を後にした。

ショウにとっては、これまでと同じで、
また春休みが始まると思っているのだろう。

お昼は外食にしたのだが、
相変わらず、大人一人前をペロリと食べた。
凄い食欲だ