四国中国川地塾6-2 感じて欲しいもの | 見えない翼

見えない翼

私達は誰もが夢に向って翔る“見えない翼”を持っています。しかし、多くの人々が夢を追う事を諦め、翔る事をいつしか忘れて・・・。
そんな世の中にあって、パラグライダーの世界一へ挑戦し続ける父と重度の障害を持ちながらも懸命に生きようとする息子の奮闘日記です。

<お仕事> くもり


濃い目の高層雲に覆われている上に、東の強風。

朝一番のテイクオフの情報では、風速10m/sらしい。

が、川地の中では、この風は弱まると読んでいた。


問題は、弱まるタイミングに、

晴天域が重なるかどうか?



今日は、2日目で選手たちは、なりふり構わず行くので、

昨日の様に、最初のグループに入ることは不可能だろう。

凡ミスをして、テイクオフ順番の45番をゲットした私には、

ただひたすら順番を待つしかない。


初参加のひよっ子達も、今日は準備に余念がなかったが、

油断のなくなった現役コンペティターに、

付け入る隙などあるわけもなく、気合を入れて並んでも、

番号を呼ばれるのは、遥か先である。


そう、初日の飛び立つ前、テイクオフで準備している時、

いや、その前の、バスに乗り込む時から既に、勝敗、

いや、競技に参加できるかどうかは決していたのだ。


日本の場合、実は、そんなに早くから、

コンペが始まっているのだ。



コンペに初参加の塾生に勝つ事は期待していない。

コンディションを読むシビアさ、

飛びにかける情熱を感じて欲しいと、

私は塾生に伝えた。


少しでも感じることができたのなら、今回の参加は、

成績以上に有意義なものを得たに違いない。



私はといえば、相変わらずスイッチが入らず、

情け無い飛びで、パッとしない成績で終わった。

仕事がメインだったとしても、不甲斐ない成績である。


モチベーションが上がらないと

冴えない飛びになってしまうところを改善したいものだ。

一流とは、如何なる状況でも、如何なる時も、

最高のパフォーマンスを発揮できる者を言う。