PrePWCセルビア5 名将なら・・・ | 見えない翼

見えない翼

私達は誰もが夢に向って翔る“見えない翼”を持っています。しかし、多くの人々が夢を追う事を諦め、翔る事をいつしか忘れて・・・。
そんな世の中にあって、パラグライダーの世界一へ挑戦し続ける父と重度の障害を持ちながらも懸命に生きようとする息子の奮闘日記です。

<大会> 晴れ


今日から週末にかけて風が強くなっていく。

明日は北東のド強風で、競技は不可能な観測。


選手の多くが、競技の開催を望んでいるが、

オーガナイザーは、慎重な姿勢を崩していない。



今大会はPWCのプレ大会であり、

本戦のPWCを開催するにあたって、

試金石とされるからだ。


ここで、無理をして大事故でも起きたら、

来年の本戦の開催が危うくなってしまう。


しかし、6日間の大会日程で、

まともに成立したタスクが1本だけと言うのも

セルビアPWCの開催を推す票を失うことになる。



競技委員長のグギが、

このジレンマに板挟みになりつつも、

選手の安全を第一に考え、

苛立つ選手を説き伏せようとする姿が、

かつてPWCの名将と言われた、

故グザビエに重なって見えた。


ただし、安全を第一に考えつつも、

絶妙なタスクを設定し、競技を成立させてしまう所は、

グザビエの方が一枚も二枚も上手であったと言える。



タスクコミッティーやセーフティーコミッティーとの

3時間にも及ぶ討論の末、

結局、競技はキャンセルされることになった。



川地は、トレーニングのために飛びたかったのだが、

フライト後のオーガナイザーのサポートはなく、

昨日とは違い、自己回収とされてしまったので、

飛ぶのを断念した。


あ~、折角のフリーなのだから、もっと飛びたいなぁ~。