複合的介護施設 | 見えない翼

見えない翼

私達は誰もが夢に向って翔る“見えない翼”を持っています。しかし、多くの人々が夢を追う事を諦め、翔る事をいつしか忘れて・・・。
そんな世の中にあって、パラグライダーの世界一へ挑戦し続ける父と重度の障害を持ちながらも懸命に生きようとする息子の奮闘日記です。

<KS> 晴れ


今日も30℃を超えそうな勢いで太陽が照り付けている。

そんな朝、いつもより30分以上早く、ショウを起こし、

KSに引き渡す準備をして、ワイフと共に家を出た。


ショウにとって、成人以降の人生を送る場の一つとして、

ケア・ホームという物がある。

その一例として、『 ゆう 』 という施設へ見学へ行く。


『 ゆう 』 は、全国に数あるケア・ホームの中でも、

あらゆる面で成功していると言える施設で、

遠方からの見学者が絶えない事業所である。



横須賀の西に位置する小さな町には、

自然が豊かで、田舎の雰囲気が風景に残る。

この土地に建てられた施設は、とても素敵な建物だった。


サービスは、

一人一人の身障者に密着して行われている。

身障者の施設は、ともすると、病棟の様になりがちで、

暗い雰囲気,辛気臭いイメージが拭い切れない。



その点、 『 ゆう 』 は明るい。

更に、入院ではなく、そこで 『 生活をしている 』 感がある。


はたして、わが町にもこのような施設を

作る事ができるのだろうか?

いやいや、作る為の下見に来たのである。