泳ぐペンギン | 見えない翼

見えない翼

私達は誰もが夢に向って翔る“見えない翼”を持っています。しかし、多くの人々が夢を追う事を諦め、翔る事をいつしか忘れて・・・。
そんな世の中にあって、パラグライダーの世界一へ挑戦し続ける父と重度の障害を持ちながらも懸命に生きようとする息子の奮闘日記です。

<学校->宝島> 晴れ


ショウの物事を理解する能力の進歩は目ざましい。


先週末は、

野外学習をするために、ズーラシアへ行ったそうだ。

今回は車ではなく、電車とバスで音譜

(これも療育の一巻)


実際の動物の前で、絵(写真ではありません)を見せて、

概念的、印象的に理解させるのが目的だ。



象、オラウータン、キリンなどの檻の前で、

その絵が描かれたカードを見せると、

これだよ、これ音譜 同じだよ音譜 と、

嬉しそうにカードを握って、微笑んでいたそうだ。



ただ、

一箇所だけ憮然とした表情になった所があったらしい。

それは、ショウが大好きなペンギンの檻の前。


折りしも、強い日差しで、気温が上昇し、

全てのペンギンが水の中に逃げ込んでいたようだ。

差し出された絵は、直立不動のペンギンペンギン


ビデオのペンギンも、ヒョコヒョコペンギン歩いている。

(このギコチナイ動きが、ショウは大好きである。)


そう、ショウにとって、ペンギンは

歩くのが不得意な陸上の生物なのだビックリマーク



ママが、ペンギンが泳いでいるのだよ!と

いくら説明をしても、ショウは納得しなかったようだ。


姿、形は、何となく似ていても(水中だとスリムに見える)、

水の中を魚の様に、スイスイと機敏に泳ぎ回る

この未知の生物は? 断じてペンギンなどではない。

(ある種、概念的に適格に捉えていると言える (^^ゞ )


そして、「ママ、ペンギンはこれだよ!!」と、

ペンギンペンギンのカードを手にとって、

むっ 憮然とした表情で、ママに見せたそうだ。



もう少し、ショウが大きくなったら

歩く姿と泳ぐ姿が見える所へ連れて行ってあげようかな?

ペンギンの概念に、泳いでいる印象が加わるだろう !?