西遊記6 盛り沢山の一日 | 見えない翼

見えない翼

私達は誰もが夢に向って翔る“見えない翼”を持っています。しかし、多くの人々が夢を追う事を諦め、翔る事をいつしか忘れて・・・。
そんな世の中にあって、パラグライダーの世界一へ挑戦し続ける父と重度の障害を持ちながらも懸命に生きようとする息子の奮闘日記です。

<ツアー 6日目> 晴れ


昨日までの悪天候が嘘の様に、爽快に晴れた音譜

がしかし、北北西の強風の予報。


鹿児島県の大隈半島、南端の根占町にあるエリア

『 西原台 』 に、僅かなチャンスを託した。


一昨日に訪れた、天草の倉岳と同様に、

北北西風が吹く九州のリーサイドに位置するエリアで、

西風が優勢になると予想したのだ。


仮に飛べなかったとしても、桜島や周辺の

観光に変更するというオプションも用意できる。


早朝に出発して、

空港で後半から参加する塾生をピックアップし、

前半で帰る塾生を見送った。



エリアへ向かう途中に、エリアの方々は

今日の風では飛ばないと言う情報も入ったが、

諦めずにひた走ること3時間、現地に到着。


ランディング(着陸)場所となる 『 根占の道の駅 』 は、

全くの無風で、鯉のぼりは親子共々垂れ下がっていた。

飛べるのではないか?


淡い期待を胸に、見学がてら山へ上がる。

こちらも程よい風が正面から入っている。


ただ、北に見える桜島から、

噴煙が物凄い勢いで近付いてくるのが見える。

そして、十数キロ手前で、勢いが弱まり、漂っている。


想定通り、九州を西と東から回り込んだ風が

目の前でぶつかっているのがよく分かる。

この微妙なバランスが崩れないうちにフライトをした。


緊迫した中での長時間フライトは、精神的に疲れるので、

皆さん、30分ぐらいのシュートフライトで降ろした。

それでも、目の前に風光明媚な景色を眺めながらの

フライトは、充分に来た甲斐があったに違いない。



この後、昼食を取り、フェリーで薩摩半島側に渡った。

一日中繰り返される桜島の噴煙ショーを観覧するには、

フェリーの甲板が最高の特等席だった。



この後、吹き上げ浜に移動したのだが、ここでも、

現地の方々は、「今日の風では飛ばない 」 と言われた。


折角来たのだからと、見学へ行くと、

またしても、とても良い風が入っている。

即、準備をしてフライト。

日没までには、30分有るか無いか?


ここでも、ショートフライトしか出来なかったが、

日没を見ながらのフライトは、幻想的だった。



帰りは、現地の人に教えて頂いた

黒豚のしゃぶしゃぶの有名店 『 いちにいさん 』 で

舌鼓を打って帰った。


今日は、エリア梯子に、観光、そしてグルメと、

盛り沢山の一日となり、全員が満足した一日となった。