AUSツアー4 豹変? | 見えない翼

見えない翼

私達は誰もが夢に向って翔る“見えない翼”を持っています。しかし、多くの人々が夢を追う事を諦め、翔る事をいつしか忘れて・・・。
そんな世の中にあって、パラグライダーの世界一へ挑戦し続ける父と重度の障害を持ちながらも懸命に生きようとする息子の奮闘日記です。

<XCツアー4日> くもり のち 晴れ


実は、昨日から、チョッとしたプロブレム(問題)が
私たちのツアーを襲っていた。


それは、土地のオーナーが、突然、
「もう、飛ばないでくれ!」と言い出したのだ。


初日も2日目も、とてもフレンドリーだったし、
我々も何か機嫌を損ねるような事をした覚えが無い。
勿論、何かアクシデントがあったわけでもない。


全くの『寝耳に水』な出来事だった。
(地主は、山の天辺に、一匹の犬と住んで、
 食料の調達以外は麓に下りて来ないらしい・・・)


想像で、あれやこれや書くことは控えるが、
あの豹変ぶり、昨日までのギャップから判断して、
第三者の何かの力が働いたことは明らかである。



大家に、突然『出て行け!』と言われてしまった
“家無き子”状態の我々だが、オーストラリアには
天気さえ良ければ飛べる所は沢山ある。


ネゴシエーション(交渉)の卓越したエディーが、
以前から下調べをしておいたエリアへ移動することにした。


エリアの責任者の方に会って、挨拶をした後に、
フライトに関するアドバイスと危険空域の
レクチャーを受けて、エリアへ移動した。



ソアリングするには、チョッと弱い風だった。
南東斜面なので、15時を回った現時点以降に
良好なサーマルが発生するとは考え難い。


昨日は、16時を回ってから、
良いアゲンストが入って来たらしいので、
それを信じて待つことにした。


そしたら、本当に入ってきた。
準備はしていたので、直ぐに飛び始めた。
1時間程、飛んだところで、風がパタリと止んで終了。


XCには出れなかったが、フライトできたので、
皆さん、楽しく夕食を取ることが出来た。



明日は、今日よりも良い風が吹くそうだ。
楽しいフライトが出来ることを期待したい。