悲鳴 | 見えない翼

見えない翼

私達は誰もが夢に向って翔る“見えない翼”を持っています。しかし、多くの人々が夢を追う事を諦め、翔る事をいつしか忘れて・・・。
そんな世の中にあって、パラグライダーの世界一へ挑戦し続ける父と重度の障害を持ちながらも懸命に生きようとする息子の奮闘日記です。

<学校->宝島> 晴れ


また、平日に良い天気だ。

今週から気温がグ~ッと低くなり、

冬が近付いてきているのを感じるはず。


気温と同じで、妙に体温が低いショウだったが、

ウンチをして、スッキリとしたのだろう、

元気に登校していった。



今日は、本当は車の改造をしたかったのだけど、

雑用をしていたら、あっという間に15時になってしまい、

これから始めると夜になってしまうので、

明日、することにした。


帰宅したショウにしまじろうのビデオを見せて、

荷物の後片付けをして、パパは先に風呂へ入った。

ササッと洗って、ショウを迎えに行くと、

ビデオはまだ途中だった。


ビデオを一旦停止にした、その時、

ショウの方角から聞き覚えのない声がした。

それは、ショウの “ 悲鳴 ” だった。

私の記憶する限り、初めての悲鳴である。



振り返ると、顔を引きつらせ、

何かから逃げようとするショウの姿があった。

テレビの画面には、恐いものは何もうつっていない?


一体何に怯えているのだろうか?

少し巻き戻してみたが、やはり何も写っていない。

その間も、ショウはガタガタ震えている。



まるで、そこにゾンビか?

はたまた、幽霊でも居るかのような反応だ?


そもそも、生まれてこでまで、

ショウが恐がる物というのを見た事が無い。

だから、何を怖れているのか?さっぱり分らない。



唯一の手掛かりは、これと似た表情を

小さい頃、保育園の頃に一度したことがある事だ。


その時もお花畑としまじろうの場面を見ていた時で、

恐いと思われる物や音楽は流れていなかったが、

恐怖の余り泣いていた??


因みに、その場面を、今、見ても、平然としている。



その後、お風呂に入った。

体は温まったのに、ガタガタ震えていた。

余程、恐かったのだろう!?


今日は、寝つきも悪かった。

疲れて、クタクタで眠いくせに、

気持ちが落ち着かず、眠れないようだった。


一晩寝て、忘れればよいのだが・・・。 (ーー;)