のんびり川地塾4-2 上達する才能 | 見えない翼

見えない翼

私達は誰もが夢に向って翔る“見えない翼”を持っています。しかし、多くの人々が夢を追う事を諦め、翔る事をいつしか忘れて・・・。
そんな世の中にあって、パラグライダーの世界一へ挑戦し続ける父と重度の障害を持ちながらも懸命に生きようとする息子の奮闘日記です。

<お仕事> くもり


朝から曇よりして、やる気を無くさせる。

低層の雲の隙間から見える上空にも雲が張っている。

天気予報とは、全然違う。


風は、ランディングこそ南~南東風だが、

テイクオフは南西風がしばしば入り、サイドフォロー気味。

空気が乱れていて、飛んでも気持ちよくないらしい。



結局、今日も講習場でグランドハンドリングの練習をした。

パイロットの為の基本を考えた場合、

もうひと皮剥けたいと考えた時、まだまだな所があるので、

丁度良かったのかもしれない。


川地も、古いグライダーを持ち出して、

一緒にグランドハンドリングの練習をした。

余りに良い風が吹くので、講習場でソアリングが出来た。


塾生は、楽しそうですねと言っていたが、

楽しくなければ上達しない。

楽しいから上達するのだ。


どんな些細な事でもパラグライダーに触れている事が、

楽しいと思える事が才能なのかもしれない。



塾が終わり帰ろうとしている時に、ワイフから着信があった。

ショウと一緒に、電車とバスを乗り継いで、

朝霧まで来る途中らしい。


もう富士宮まで来ていて、バス待ちをしているそうだ。

少し所用があったので、ショップで待つ事にした。


ショウは、ショップが近付くと

もう直ぐだ、もう直ぐだと喜んだらしい。


電車やバスを利用して、初めて朝霧に向かったのに、

自分が何処に向かっているのか分っていたようだ。


しかも、バスの窓から見える僅かな景色から、

もう直ぐ到着する事が分るとは・・・、

(ショウは車椅子なので、目線は窓枠より下になり、

 窓の外に見えるのは、大部分が空である。)


ショウの地理感、方向感覚はずば抜けているのかも?


もし言葉が話せたら、何処まで理解しているのか?

分るのになぁ~。