目隠し | 見えない翼

見えない翼

私達は誰もが夢に向って翔る“見えない翼”を持っています。しかし、多くの人々が夢を追う事を諦め、翔る事をいつしか忘れて・・・。
そんな世の中にあって、パラグライダーの世界一へ挑戦し続ける父と重度の障害を持ちながらも懸命に生きようとする息子の奮闘日記です。

<学校->センター> 晴れ

ショウは夜中に掛け布団を退けてしまう。

最近は温かくなってきたので、

風邪をひく可能性は低い。


それでも心配なので、コッソリと様子を見に行くと、

何故か目を覚ましてしまう事が多い。

物音一つ立てていないのにも拘らず。


かと思えば、パソコンがつけっぱなしになって、

ファンが、ブ~~と、結構五月蝿く回っていても、

スヤスヤと眠っている?


耳が良いのやら悪いのやら?



しかし!本当に驚くべきは、

聴覚の物体認識とイマジネーション能力だ。


それに気付いたのは、つい最近の事だ。いつもの様に、

ショウは 『 トントンくるりん 』 という玩具で遊んでいた。

トントンくるりんLB/くもん出版

ご覧の通り、球はくるくる周回しながら落ちて行き、

最後は、4面にある出口から、ランダムに出てくる。


全く見えない反対側の出口から球が出てきた時、

ショウは迷わず、出てきた側に手を伸ばし、

ボールを手にするのだ。



これは、何を意味するのか?

つまり、物音だけから物体の場所を察知し、

想像してボウルを捜しているのだ。


試しに、目隠しをしてみた。(本人は嫌がっていたが)

やはり、見えなくてもボールの場所が分るようだ。


こっこれは凄い。 オオッ ━━ (゚∀゚) ━━ !!!


たとえ健常者であったとしても、

こうも的確に場所を当てる事が出来るだろうか?


更に、観察していると、

よそ見をして、全く穴を見ていないのに、

的確にボールを穴に入れている時がある。


ショウには、本当によく驚かされる。 (^^ゞ