<お仕事>
快晴!風も穏やかで、澄んでいる!
で、真っ白な銀世界!!
朝霧がまるで別世界です。
いつもより家を早く出たのに、
雪道をノロノロ走る車がいたる所にいたお陰で、
チョイと遅れてしまった。
が、他の塾生も同様だった。
それに、今日は急いでも仕方が無い。
どう考えても、サーマルの発生は遅くなるだろう。
普段は、良好な熱源となる牧草が、
全て雪に覆われ、氷の世界となっているからだ。
こういう時のサーマル源は、雪が解けて落ちた後の、
針葉樹林の葉や家の屋根、道路などである。
雪が解けるには時間が掛かるが、
今日は、気温減率が良いので、僅かな気温上昇で、
サーマルが立ち登る事を忘れてはいけない。
ただ、我武者羅にレースをするだけがRコースではない。
全員が集まるまでの間、タスクの考え方、
コース取り、戦略、等々を教えた。
コンペに出ている選手で、殆んどがこれをしていない。
上位の選手は、タスクが発表される前から、
コンディションを考え、サーマルポイントを考えている。
そして、タスクが発表されるや否や、
注意すべきポイント、勝負所の目星をつけて、
競技に望むのだ。
それに対して、上位以外は、
ほぼ無策でレースに出ている。
これでは、勝てるはずも無い。
だから、塾生にタスクを作らせている。
実は、一般のパイロットにも必要なスキルである。
例えば、大倉ダムまで飛んで行きたいと思った時に、
何処に注意を払い? 何処を避けて飛ぶべきか?
そして、どういうコースを選択すべきか?
そういう判断は、別にコンペに限った事ではなく、
セーフティーフライトを心掛ける上で、
重要な能力だからだ。
というわけで、
塾生が作りかけだったタスクを全面改装して、
少し小ぶりの45kmタスクにしてフライトした。
コンディションの読みは見事に的中して、
ゴール者がたくさん出たし、レース内容も面白かった。
皆がランディングを終えた14時頃に、
グランドサーマルが豊富になり、
韓国から来ているGinチームが、
朝霧高原を縦横無尽に飛び回っていた。
我々よりも先に飛んでいたので、
5~6時間は飛んでいたと思う。
というわけで、雪が懸念されましたが、
蓋を開ければ、朝霧マジック炸裂で、
到達高度は、2100mぐらい。
しかも、穏やかで良好なコンディションでした。