川地塾R タスク3 45km成立! 戦略を立てる! | 見えない翼

見えない翼

私達は誰もが夢に向って翔る“見えない翼”を持っています。しかし、多くの人々が夢を追う事を諦め、翔る事をいつしか忘れて・・・。
そんな世の中にあって、パラグライダーの世界一へ挑戦し続ける父と重度の障害を持ちながらも懸命に生きようとする息子の奮闘日記です。

<お仕事> 晴れ

快晴!風も穏やかで、澄んでいる!

で、真っ白な銀世界!!  雪の結晶雪の結晶雪の結晶

朝霧がまるで別世界です。


いつもより家を早く出たのに、

雪道をノロノロ走る車がいたる所にいたお陰で、

チョイと遅れてしまった。

が、他の塾生も同様だった。



それに、今日は急いでも仕方が無い。

どう考えても、サーマルの発生は遅くなるだろう。

普段は、良好な熱源となる牧草が、

全て雪に覆われ、氷の世界となっているからだ。


こういう時のサーマル源は、雪が解けて落ちた後の、

針葉樹林の葉や家の屋根、道路などである。


雪が解けるには時間が掛かるが、

今日は、気温減率が良いので、僅かな気温上昇で、

サーマルが立ち登る事を忘れてはいけない。



ただ、我武者羅にレースをするだけがRコースではない。

全員が集まるまでの間、タスクの考え方、

コース取り、戦略、等々を教えた。


コンペに出ている選手で、殆んどがこれをしていない。


上位の選手は、タスクが発表される前から、

コンディションを考え、サーマルポイントを考えている。

そして、タスクが発表されるや否や、

注意すべきポイント、勝負所の目星をつけて、

競技に望むのだ。


それに対して、上位以外は、

ほぼ無策でレースに出ている。

これでは、勝てるはずも無い。



だから、塾生にタスクを作らせている。

実は、一般のパイロットにも必要なスキルである。


例えば、大倉ダムまで飛んで行きたいと思った時に、

何処に注意を払い? 何処を避けて飛ぶべきか?

そして、どういうコースを選択すべきか?


そういう判断は、別にコンペに限った事ではなく、

セーフティーフライトを心掛ける上で、

重要な能力だからだ。



というわけで、

塾生が作りかけだったタスクを全面改装して、

少し小ぶりの45kmタスクにしてフライトした。


コンディションの読みは見事に的中して、

ゴール者がたくさん出たし、レース内容も面白かった。


皆がランディングを終えた14時頃に、

グランドサーマルが豊富になり、

韓国から来ているGinチームが、

朝霧高原を縦横無尽に飛び回っていた。


我々よりも先に飛んでいたので、

5~6時間は飛んでいたと思う。



というわけで、雪が懸念されましたが、

蓋を開ければ、朝霧マジック炸裂で、

到達高度は、2100mぐらい。

しかも、穏やかで良好なコンディションでした。