大脱走 | 見えない翼

見えない翼

私達は誰もが夢に向って翔る“見えない翼”を持っています。しかし、多くの人々が夢を追う事を諦め、翔る事をいつしか忘れて・・・。
そんな世の中にあって、パラグライダーの世界一へ挑戦し続ける父と重度の障害を持ちながらも懸命に生きようとする息子の奮闘日記です。

<学校->センター> くもり 時々 晴れ

世間では、インフルエンザが流行っているが、

予防注射を打っておいたお陰で、

ショウはその心配も無く、元気そのものだ。


もし、肢体が不自由でなかったら、

ショウは動き回って、とても手を焼いただろう。

(這いずっている現時点でも大変だが・・・)



這いずっている現状でも、

時として、思わぬ事件を起こす。

例えば、今日の学校の様に!


授業をしている最中に、何を思ったのか?

先生の静止を振り切り、廊下へ出たそうだ。

何処へ行くのかと思いきや、

向かった先は車椅子でもなく、歩行器でもなく、


エレベーター!!


文字で書くと、だから?なんだ?と思われるだろうが、

教室からエレベーターまで30m以上あるのだ。

その距離を全て這いずりで移動したらしい。 ( ̄□ ̄;)


物凄い体力と強い意志が必要だ。

そこへ行きたいという衝動は、何処から来たのか?


先生も何をしたいのか確かめるために、

少し離れた所で見守っていたらしい。

結果的に、エレベータの前まで着て、

喜んでいただけらしいが・・・。  (^ε^)♪


ママは、

「 廊下が、さぞかしきれいになったでしょうね! 」 と

言っていた・・・。  (;-""-)   Σ(~∀~||;)