寝耳に水 | 見えない翼

見えない翼

私達は誰もが夢に向って翔る“見えない翼”を持っています。しかし、多くの人々が夢を追う事を諦め、翔る事をいつしか忘れて・・・。
そんな世の中にあって、パラグライダーの世界一へ挑戦し続ける父と重度の障害を持ちながらも懸命に生きようとする息子の奮闘日記です。

<学校->ひろい空> 晴れ

今日は、ショウの学校の終業式。

もう、一学期が終わるのだ。


ショウは、いつもの様に登校して行ったが、

今日は、一時保育ではなく、パパが引き取りに行く。

午後から療育があるためだ。



二時間程、仕事をした後、

ショウを迎えに行き、買物をして帰宅した。


療育へ連れて行くまでに、

昼食を与え、ガソリンを満タンにし、

市役所で書類を提出し、

郵便局で、Tシャツを発送し、

銀行でお金を振り込み、

事業所へ送り届けなければならない。


時間的には、いつもより過密ではない。



正にこれから出発する所へ、一本の電話が入った。

フライト仲間の訃報である。


つい先日、悲しい思いをしたばかりだが、その時は、

本人から先行きが長くない事を告げられていたので、

ある程度の心の準備というものが出来ていた。



しかし、今回は全くの寝耳に水だった。


病気であることは知っていたが、

手術は無事に終わり、復帰に向けて頑張っていると

聞いていたので、さほど心配もせずに居たのだ。


また、電話をした時が、たまたま薬の副作用や

リハビリで苦しんでいる時だったらと思うと、

電話をする事に、二の足を踏んでしまった。


したがって、今日まで事態を知らずにいたのだ。

今にして思うと、なぜ思い切って電話しなかったのかと、

非常に後悔の念に駆られる。



この時の自分を自己分析をすると、

一見、動揺していないようだが、滅茶苦茶動揺していた。


ショウを連れ出して、これから出かけるという時に、

同じ所(玄関とリビング)を行ったり来たり、何往復したか?

ハッキリ言って、何をしていたのか覚えていない。


その後も、しなければならない用事を、

忘れる事無く、全て終えた事は奇跡に等しい。



何れにせよ、私にとって、知人は、

それだけ大きな存在であったという事だ。

ここに、心から、ご冥福を祈ります。 <m(_ _)m>



P.S.

この短期間で、二人の大事な知人が無くなった事は、

メンタル的にしばらく尾を引きそうである。

が、しかし、ツアーが迫っている事もあるので、

ここは、踏ん張って何とか建て直しを計りたい。