大人になったら | 見えない翼

見えない翼

私達は誰もが夢に向って翔る“見えない翼”を持っています。しかし、多くの人々が夢を追う事を諦め、翔る事をいつしか忘れて・・・。
そんな世の中にあって、パラグライダーの世界一へ挑戦し続ける父と重度の障害を持ちながらも懸命に生きようとする息子の奮闘日記です。

<学校->宝島> 晴れ -> くもり

何だか朝から天気が良い。

気温は、グングン上昇アップメラメラ


最近のショウは学校でもウンチをする様になったので、

登校する前に、長時間トイレで頑張る必要が

薄れてきている。


鍼をしてもらって、腰は楽になったものの、

まだまだ完治していないので、ある意味助かった。


そして、今日も、忙しい一日が始まる。


ショウを学校に送り届けた後、

ひろい空の個人面談。

今年前期のショウの療育方針を相談する。


終わると直ぐに、学校へとんぼ返りして、

『 ケアーホームについて 』 の学習会に参加。

ケアーホームとは、重度心身障がいを持つ方が、

日常的に生活をおくる施設だ。



ショウは、まだ小学生なので早いのでは?

と思われるかもしれないが、

19歳や20歳になってからでは、間に合わないのだ。


普通の家庭なら、将来のことを考えて、

学費を積み立てたり、学習塾へ通わせたり、

様々な準備を始めるのではないだろうか?

ショウも全く同じ。



今回、学習会に招待した施設のスタッフは、

神奈川県下で、運営が上手く行っている

二つの施設の内の一つらしい。


確かに、目の付け所が違う。

何が最も必要かを見極め、それに力を注ぎ、

必要の無いものはバッサリと捨てて、

優先順位の低いものは最小限に留めている。


言うなれば、海外旅行の初心者が、

心配や不安からあれもこれも旅行バッグに詰め込み、

巨大な荷物になってしまうのに対して、

常連者は、実にコンパクトな荷物にまとまる様な感じだ。



私達が思う、

“ 重度心身障がい者 ” が必要とするサービスは、

いつ起こるか分らない、緊急事態のための、

先進的な医療や、専門的知識を基にした安全ではなiい。


まるで親の様に常に、様子を伺い、顔を見る、

24時間寄り添う 『 幅広い介護 』 である。

そのスタッフは、決して専門的な知識や、

特別な資格を持っている必要は無い。


こういった部分で、今回の施設の説明には共感を得た。



大人になったショウはどんな生活を望むのだろうか?

将来(私達がこの世から居なくなった後)のショウは、

どのような生活を送っていくのだろうか?