塾スペシャル2 飛び収め2900m | 見えない翼

見えない翼

私達は誰もが夢に向って翔る“見えない翼”を持っています。しかし、多くの人々が夢を追う事を諦め、翔る事をいつしか忘れて・・・。
そんな世の中にあって、パラグライダーの世界一へ挑戦し続ける父と重度の障害を持ちながらも懸命に生きようとする息子の奮闘日記です。

<お仕事> 晴れ のち くもり
バキバキの冬型。
日本列島の上には、10本近くの等圧線。
この状況で飛べるとは、誰も思わないだろう。


しかし、
こんな時に飛べてしまうのが“朝霧”なのだ。

ただし、今日の場合、9時~10時の限定的。


朝のミーティングの時にこの事を塾生に告げて、
8時過ぎには、ショップからエリアに移動した。



風の状況を見るために、まず川地がダミーで出た。
安定して上昇する。荒れた感じはない。
塾生にOKの合図を出した。


塾生がテイクオフ(離陸)する間に、
山脈の西側の様子を見ようと、更に高度を上げた。


そして、南アルプスが見えた!
その頂に掛かる雪雲が、
ベランダに干した布団のように見える。


トイレットペーパーを引いた時の様に、
白い雪雲が富士川を越えて花鳥山脈に伸びつつある。

残り30分と宣言した。


高度を落とし、テイクオフにも口頭で
出るならぶっ飛びで、30分以内と告げた。

その後、塾生は上げず?上がらず?ランディング。



川地は一人になったので、
今年最後の飛び収めという事で、可能な限り上げた。


2900m!!
これが、2009年の最高獲得高度となった。


で、この後降ろすのに一苦労した。
なにせ、どこでも上がるのだ。
しかし、西風の突風は目前に迫っている。
何とかシンク帯を見つけ、ランディングできた。



午後は、ショップで講義をして終了。
今年も大きなアクシデントもなく、

無事終了することができた。



ご協力、ご尽力頂いた皆様、ありがとうございました。
来年もよろしくお願い致します。 <m(__)m>