夢と現実 (副題 外れています) | 見えない翼

見えない翼

私達は誰もが夢に向って翔る“見えない翼”を持っています。しかし、多くの人々が夢を追う事を諦め、翔る事をいつしか忘れて・・・。
そんな世の中にあって、パラグライダーの世界一へ挑戦し続ける父と重度の障害を持ちながらも懸命に生きようとする息子の奮闘日記です。

<整形外科->宝島> 晴れ

今日は、ショウの手術前の検診と

詳細説明を聞きに行く日である。


一刻も早く!

と手術を望んで訪れる子供たちに比べて、

遥かに軽い症状のショウに、

本当に手術は必要なのだろうか?



私は、この期に及んで迷っていた。


座れるようになる。

立ち上がれるようになる。

そう願うのは、親のエゴではないか?


全身麻酔と3時間以上に及ぶ手術。

その代償と引き換えに、本当に手に入るのか?

知的に遅れているショウに、

手術後の辛いリハビリを意欲的に取り組み、

続ける事ができるのか?耐えられるのか?


もしかしたら、

ショウはそんなことを望んでいないのかもしれない。

使いづらい手足だけれど、それなりに動いているので

不満はないのかもしれない。


そして、手術などしなくても、

これまで様々な困難を乗り越えてきたように、

ある日、立ち上がる時が来るのではないかと

私は、夢を描き始めていた。


ここ最近、更にパワフルに動き回るショウが

私の考えを混迷させ、妄想を膨らませていった。



しかし、現実はそれ程甘くはなかった。

レントゲン撮影の結果、

ショウの左足股関節は脱臼状態になっていた。

我々素人が見ても、分かるぐらい、

所定の位置から外れていた。


2歳ぐらいの頃から経過を見るために

定期的に撮ったレントゲン写真を並べてみると、

徐々に外れていっている事が良く分かった。


前回の写真、一枚だけを見ると、

脱臼の進行が停まった様にも見えるが、

それは、騙しのアゲンスだったのだ。



先生は言われた。

何もしなくても直るかもしれないというのは、

我々大人の夢物語なのですよ。

現実は、足が緊張している限り、外れていってしまう。

そういう症例をたくさん見てきたと。



私の中で、ショウの手術が確定した。


今は笑顔で居られても、何れ症状が進行すれば、

毎日が苦痛に満ちた日々になり、

笑顔は押入れの一番奥に仕舞われる事になるだろう。


ショウの手術は予定通り、2週間後となる。



そんなことは知る由もないショウは、昼食の

大好物のコロッケと親子丼をパクついていた。

(初めて与えたのだが、親子丼が気に入るとは・・・)


朝早くに起こして、病院へ行き、

午後は宝島で遊んできたので、

夕食の頃には、眠くてフラフラしていた。


直ぐに風呂に入れて、寝せた。




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