川地塾のんびりコース 朝霧周遊 | 見えない翼

見えない翼

私達は誰もが夢に向って翔る“見えない翼”を持っています。しかし、多くの人々が夢を追う事を諦め、翔る事をいつしか忘れて・・・。
そんな世の中にあって、パラグライダーの世界一へ挑戦し続ける父と重度の障害を持ちながらも懸命に生きようとする息子の奮闘日記です。

<お仕事> 晴れ のち くもり

朝霧のんびりコースの方々をサポートして、

空から朝霧を周遊して案内する約束をしていた。

それが、サービスデー。

様々な事情で、のびのびになっていたが、

今日という事になったのだ。


実は、今日はエリアでコンペ(競技)を行っている。

テイクオフ(離陸)場には、50名以上のパイロットが

集結し、レースの準備をしている。


我々は風の様子,コンディションを探るための

ダミーを兼ねて、先にテイクオフする事になっている。

今日のコンディションは、なかなか良く、

いつもの時間より、1時間以上早いのに、

もうサーマル(上昇風)が活発だ。


で、

なんでこんな日にしたのかと言うと、

のんびりコースの人にコンペに興味を持って欲しい!?

訳ではない。


のんびりコースの人は、総じて、プレッシャーに弱い。

これから、ますます腕を上げて遠征をするようになるだろう。

そうした時に、初めての山、初めての風、

そして、テイクオフ場。


そうした、プレッシャーに打ち勝たなければならない。

ここは、ホームエリアだが、今日は50人以上の熱い視線、

上げなければという、強いプレッシャーが重くのしかかる。


タフな精神を身に付けなければ、

セーフティ(安全)などありえないと言う事を

気付いてもらうには、持って来いの環境である。



そして、塾生は見事、プレッシャーに打ち勝ち、

全員がトップアウトを達成し、周遊ツアーに同行した。

途中、落ちこぼれそうになった人も居たが、

自力で復活して、再度グループに加わった。


一年前にはとても想像できない事だった。

皆さん目覚しい、進歩を遂げられた。


最後の最後に、

ハプニングが発生するという落ちもあったが、

全員無事で終える事ができた。

今後の塾生の更なる成長が予感できるフライトとなった。