川地塾R task3 粘りのフライト | 見えない翼

見えない翼

私達は誰もが夢に向って翔る“見えない翼”を持っています。しかし、多くの人々が夢を追う事を諦め、翔る事をいつしか忘れて・・・。
そんな世の中にあって、パラグライダーの世界一へ挑戦し続ける父と重度の障害を持ちながらも懸命に生きようとする息子の奮闘日記です。

<お仕事> 晴れ のち くもり

今日はコンペを目指す人のためのコース。
Rコースの最終回だ。

みんな気合が入っている。


朝はとても良い天気。

しかし、午後から雲が張ってくる予報。

急いでテイクオフ(離陸)場に上がる。



しかし!!そこに、見えたのは!?


雲海と見間違うほど白濁した空気。

そして、それに覆われた朝霧高原だった。


何じゃこりゃ~!!!!!

と言いたくなるのも無理は無い。

白く濁れば濁るほど、上昇風は吹かなくなるからだ。



が!!

ダミーが上がっていく!

スキルアップコースの一年生が、怖気づくことなく、

コンペ機に絡んで旋回しているのを、

テイクオフから見上げた。


これを見て、R塾生の意気が上がった。

タスクを小さくする雰囲気が吹き飛び、

そのまま続行する事になった。



川地的には少し迷った。

今日のコンディションからすれば、タスクを小さくしないと

極端にゴール者が減る事が予想できるからだ。



しかし、皆で話し合って決めた方針に従う事にした。

結果がどう転ぶかは分からないが、

それはそれでよい経験になると考えたのだ。

技術は失敗しなければ、身に付かない事が多い。


大きなタスク、長距離、難コースに挑みたいという欲求を

制御出来ないと、コンディションにそぐわないタスクを作ってしまう。

心をコントロールできなければ、良いパイロットとは言えない。

そして、今日は忍耐も必要とされるだろう。



結果は、

天気予報通り、午後から張り出した高層雲で、

コンディションが悪くなり、ゴール者は “ 無し ” となった。


アウトサイドも多数あった。

しかし、得るものも多かったようだ。



今年のRコースは、全く天気に恵まれていない。

そこで、もう一回だけRを開催する事にした。

サービスデーを設けたのだ。

そこで最終タスクをする。