二ホンチックなエリア | 見えない翼

見えない翼

私達は誰もが夢に向って翔る“見えない翼”を持っています。しかし、多くの人々が夢を追う事を諦め、翔る事をいつしか忘れて・・・。
そんな世の中にあって、パラグライダーの世界一へ挑戦し続ける父と重度の障害を持ちながらも懸命に生きようとする息子の奮闘日記です。

<ツアー4日目> 晴れ のち くもり

本来、この時期のアルプスは地中海高気圧に覆われるはずだが、

巨大な移動生高気圧がヨーロッパ北部に進み、

アルプスには冷たい北風が入ってきている。


スロベニアはアルプスの南側なので、当然ながらリーサイドになる。

ただ、条件によっては地中海に近い平野部で海風(南風)が入る。

今日は、正にそういうコンディションの日だ!

と言うわけで、移動を開始した。




ノバ・ゴリッツァという町の直ぐ近く、

“ Lijak (リヤァック) ” というテイクオフ(離陸)場のエリアは、

先日行った 『 シュコツィヤン鍾乳洞 』 に行く途中にある。


その前を通過した時に、ランディング(着陸)場の説明をしたので、

今日はそのままテイクオフ場に上がった。



二ホンチックなエリア
カメラ 2008/07/23 二ホンチックなエリア


ここは、とっても “ 二ホンチック ” なエリアである。

高低差は400mの山が、延々と何十キロも続く。

ただ、海沿いではなく内陸なので、サーマルは豊富だ。


更に、日本とさほど変わらない植物が山を覆っているので、

海外でのフライトが初めてのパイロットでも

“ プレッシャー ” を感じずに飛ぶ事が出来る。


連なる山々(実は断層)

カメラ 2008/07/23 連なる山々


先程、山と書いたが、正確には断層である。

400mせり上がった大地は、下がる事も無く、

後方のアルプスに向けて何十キロも高いままである。



テイクオフ場に到着したら、もう既に良い風が入っていた。

躊躇する必要などない。即フライト開始だ。

テイクオフした全てのパイロットがトップアウトに成功した。

川地も直ぐに準備してテイクオフした。


各パイロットの力量で、

1000m付近(風に流さる旋回)でウロウロする方、

1500m付近(風向きの逆転層)で頭打ちする方、

と分かれた。


因みに、雲底は2000mで川地はそこまで上がった。

ベテラン組が “ 勝ち ” を焦ったのか?低く突っ込み、撃沈した。

皮肉にも時間と共にコンディションは、更に上り調子で良くなり、

ノンビリ派が高く行き、沖の周遊コースを満喫するという、

面白い展開になった。


平均2時間のフライトを楽しむ事が出来て、皆さん上機嫌だった。



帰りには、ホテルの近くの有名な 『 滝 』 を観光した。

30分程度のトレッキングだったが、皆さんとても元気。

滝はなかなか素晴らしい神秘的なもので、

観光名所として1度は行く価値があると助言しよう。




ツアーの参加者にハネムーンカップルが居るので、
今晩は、夕食後にささやかながら

“ ウェディングパーティー ” を開催した。

(昨年も、ハネムーンカップルが居たので企画しました。)


ハネムーンパーティー
カメラ 2008/7/23 ハネムーンパーティー

今日も内容が盛り沢山な充実した一日を提供する事が出来た。

明日は、もっとコンディションが良くなりそうなので、

皆さん期待に胸を膨らませ、(ご馳走でお腹を膨らませ)

就寝されました。 (^_^)v