初日 パリ観光とまずは一本 | 見えない翼

見えない翼

私達は誰もが夢に向って翔る“見えない翼”を持っています。しかし、多くの人々が夢を追う事を諦め、翔る事をいつしか忘れて・・・。
そんな世の中にあって、パラグライダーの世界一へ挑戦し続ける父と重度の障害を持ちながらも懸命に生きようとする息子の奮闘日記です。

<ツアー1日目> 晴れ

フランスへは早朝4時頃に到着する。

で、乗り継ぎは13:30だから、とても長い。

そこで、パリ観光に出発だ!



数多く海外遠征、中でもフランスに入国した数は特に多いが、


“ エッフェル塔 ” も “ 凱旋門 ” も見た事がない。


なぜか?いや当然?


そう、これまではパリというのは、大会に出場するための、

単に通過点にしか過ぎなかったのだ。



で、ちょっとウキウキしながら観光に出発した。



日本と違い、テロ対策の一環として

空港は勿論、駅にもコインロッカーは殆どない。

しかし、唯一2箇所の駅の構内には例外的にあった。



その一つ、地下鉄北駅に行ってみると、強固に警備されていた。

金属探知機やX線など、空港のセキュリティーとなんら変わりない。

更に、入り口は金属の網で守られ、拳銃を携帯した警官,

ガードマン?が立ち、それはまるで銀行の貸金庫のようだった。



なぜ、そんなに躍起になって、コインロッカーを探しているかというと、

ただ楽になりたいだけではなく、安全のためなのだ。


考えても見てほしい。

日本人が12名、それも機内持ち込み用の鞄を持って、

目玉の観光地をウロウロするなどしたら、

正に、スリ達にとって “ 鴨 葱 ” 状態だからだ。



ようやく、手ぶらになった我々は、ようやく観光に出かけた。

(以下の行程は全て歩いて移動しました。)



ルーブル美術館
カメラ 2008/07/21 ルーブル美術館入口から外

(朝早いので開いていなかったので外から見学)




パリのカフェ
カメラ 2008/07/21 お洒落なカフェで休憩

移動途中に記念館の前でブレックファースト(朝食)をとりました。





エッフェル塔
カメラ 2008/07/21 エッフェル塔

(早朝から観光客が押し寄せて、エレベータは長蛇の列)

(歩く時間も気力も無く、登るのを断念)





凱旋門
カメラ 2008/07/21 凱旋門

(昨年のツアー参加者がスリにあった場所を視察)

(やはり、時間が無いので登らず、記念撮影のみで撤退)



一通り、メジャー所の観光を終えて、

スロベニア行きの出発時刻の45分前に空港に到着した。

もう直ぐ、搭乗が始まるので、それ程時間は無いが、

お昼だったので、飲食物の購入やトイレなどを簡単に済ませ、

ゲートに向かうように支持して、セキュリティーチェックの前で解散した。


川地は日本で購入し忘れたDVD(写真用配布用)を購入すべく、

ショップに急いだが、置いてなかった。

直ぐにセキュリティーチェックを受けて、ゲートに向かったが・・・、

意外に遠かったので、結構ギリギリになった。


お客様も所用を済ませ、ゲートに集合して来たが、

若干一名時間になってもゲートに現れない!!

もう、閉鎖しますと空港スタッフが言い始めた。



ゲートから飛行機まではバスで送迎なので、

早目にゲートを閉め、バスが発車してしまうのだ。

しかも小さい飛行機なので、バスは一台だけ。

だから、搭乗時間ギリギリでは、間に合わない。


急いで、携帯電話に連絡を入れたら、

ウィンドウショッピングに夢中になり、

時間を忘れていたようだ。 ヽ(;´Д`)ノ


我々もあの手この手で食い下がったが、

セキュリティーで足止めを食らっていると言っても

融通の利かない空港スタッフは、次の便に搭乗出来ますからの

一点張りで待ってはくれなかった。(次の便は6時間後だ)



日本だったら有り得ない対応だ。

きっと、セキュリティーまでスタッフが走って、

数分ぐらいなら待ってくれるだろう。」


しかし、それは日本的な“甘え”の発想だ。

海外ではまず通用しない。

全てが “ 自己責任 ” , “ 情け無用 ” の世界だからだ。



例え、我々に非が無くても、彼らゲートスタッフにしてみれば、

「 なぜ、我々が客の不幸を背負わなくてはいけないのだ。 」

もし、情けをかけて、飛行機が遅延するような事にでもなれば、

こんどは彼らが責任を問われ、減給されてしまうのだ。


だから、彼らも必死だ。

全てがそうとは言わないが、8~9割が待てないと言うだろう。


勘違いしては困るのは、国民性が冷たいわけではない。

個人個人はとてもフレンドリーであることが多い。

あくまでも、仕事をしている時の振る舞いの話である。



結局、お客様は次の便となった。

スロベニアには、21時30分に到着するため、

首都までは行けても、エリアへのバスも電車も無い。


川地は現地のサポート、

クラウディーにお願いして、最良の手を考えてもらった。


いろいろな案があったが、最終的に、

彼の知り合いに首都からエリア近くの町まで帰宅する人がいたので、

その人に、お金を払って乗せてきてもらう事になった。

タクシーで来る事を考えれば、格安だった。


ハプニングはあったが、とりあえず、全員エリアに辿り着いた。



因みに、他のお客様達は、

エリアで1本、ウェルカムフライトをして頂いた。

怪しい雲が近付いていたが、風は穏やかで、

癒しフライトには最適だった。