<療育施設>
今日も暑くなりそうだ。
朝、施設から療育内容の変更の電話があった。
プールに入るそうだ。
慌てて準備をする。
今年の夏で、すっかり水遊びが好きになった翔は、
今日も元気一杯遊んだようだ。
クラスメイトのKちゃんに対して先生が、
「体温が高めなので、プールは無しにしようか?」
と言うと、何故だか翔が、
「そんなの駄目だよ! 一緒に遊ぼうよ!」
てな感じで、大声を出したそうだ。
もしかしたら、自分もプールに入れなくなると思ったのかもしれない。 (~_~;)
いずれにせよ、よく人の話を聞いている。
さて、いつものように夕食後にワイフが翔と遊んでいた。
何の気なしに、部屋の片隅に追いやられていた玩具を与えると
これがバカうけになった。
それは、随分、昔に買って与えたものの、全く見向きもせず、
無用の長物と化していた 『 アクティビティ ボール 』 という玩具である。
手足を引っ張るとバイブレーション(振動)して、
時には、様々な音色も発するこの玩具は、
買って与えた当時、翔は物事に全く関心を示さず、
ただ遠くを見つめることが多かった。
それでも、何とか光明を見出そうと、
手や足、体に振動を与え、脳に刺激を送ろうとしたものだった。
(前述のとおり、計画は失敗に終わった)
長い時を経て、様々な事に関心を示し、
活発に自分の意見すら言う様になった翔が、
この玩具を気に入るようになり、
マイブームになるとは、なんとも皮肉なものである。
が、それも、笑い話になるという事は幸せな証拠か?