<移動 イタリア->スロベニア>
今日もやっぱり、晴れ!
殆どの選手は飛ばずに休息している。
カイトサーフをする者。
ネットサーフ(インターネットページの閲覧)をする者。
食べに走る者。
彼女とラブラブモードに入る者。
やっぱり、飛ぶ者。
機体のチューニングが、主な目的だ。
この後、ジャーマン(ドイツ)・オープン,スロベニア・オープンなど
大会が連続する。
自己のスキル(技能)アップは勿論だが、
ここでも成績を上げれば、スポンサー獲得や
グライダーメーカーから声が掛かる。
自己アピールのチャンスだから、みんな真剣だ。
ヨーロッパの強豪国は、自国の有望選手を育成するために、
よくワールドカップなど大きな大会に同行させたり、
他国の大会に参加させたりする。
目的の一つとして、ワールドカップへの参加資格を得る前に
大会へ参加する事へのプレッシャーやコンプレックスを
取り除いておくという、メンタル的な効果を狙っているのだろう。
己を磨く為に、ワールドカップ中も選手と同じタスクを飛んでいた。
フランスBチーム(20歳前後のヤングパイロットが殆ど)も、
「スロベニアで頑張ってこい!」
とチームリーダーから発破が掛かっていた。
そう、川地とエディーは、
これから彼らの車に同乗させてもらいスロベニアに向かうのだ。
それにしても、若いからなのか? ヨーロッパの常識なのか?
スピードメーターは常に140km/hを示しており、
とばしにとばして、500kmもある距離を4時間で走破した。
偶然、ツアーでお世話になる宿主がイタリアの
Venezia(ベネチア:英語名ベニス)に来ており、
帰りがけに国境手前の路肩に車を一台、
置いていってくれる事になった。
エディーはインド人なのでビザが必要だ。
期限は日曜日(22日)からになっていたので、
24時を回るまで手前の町のレストランで時間を潰した。
ホテルに到着したのは、1:30だったが、
移動の殆どをフランスBチームが担ってくれたので、
疲れは余りなかった。