<自宅>
自宅で、上期決算をしていた。
赤字ではありませんが、川地一人の稼ぎでは家族を養っていけません。
「儲かりませんね! 」
さて、今日一日はワイフが居たので、翔はワイフが面倒をみていた。
アウトドアが好きな川地家にとって、
家の中で一日を過ごすことは、とても珍しい。
翔は時々パパがパソコンで仕事をしているのを見ている。
また、パソコンを操作すると音楽がなることを知っている。
夜寝る前に、パソコンの前に連れてきた。
メールチェックをしたかったからだ。
眠たくなさそうだったので、ハードディスクに記録してある
『 しまじろう 』 のビデオを見せてあげようと思った。
そこで、
『 Windows Media Player (音楽や映像を見るソフト)』
を、立ち上げた。すると、翔の目つきが変わった。
メールソフトやExcel(エクセル)とは、違うことが分かるようだ。
そして、早く始まらないのかとソワソワしだした。
o(゜∇゜*o)(o*゜∇゜)o~♪ オオッ ━━━(゚∀゚)━━━ !!!
川地が驚いたのは、プログラム・ソフトと言う概念を理解していることだ。
でなければ、それまで開いていた四角窓(ウィンドウ)が
一つ増えたぐらいで、目の色を変える訳が無い。
まして、それが映像を写し出すソフトだとどうして分かるのか?
ソフトウェアという物が何であるのか分かっていて、
形や特徴から 『 Media Player 』 と分からなければ、
騒ぐわけが無い。
因みに、翔のパソコンは、 『 Media Player 9 』
川地のパソコンは、 『 Media Player 11 』
色や特徴が違うし、今まで見せたのは数回程だ。
いつの間に、進歩していたのだろうか?