ジェラシー | 見えない翼

見えない翼

私達は誰もが夢に向って翔る“見えない翼”を持っています。しかし、多くの人々が夢を追う事を諦め、翔る事をいつしか忘れて・・・。
そんな世の中にあって、パラグライダーの世界一へ挑戦し続ける父と重度の障害を持ちながらも懸命に生きようとする息子の奮闘日記です。

<保育園> 晴れ のち くもり

翔はチョッとだけ鼻水が出ているが、至って体調がよいようだ。

食事はいつも以上に食べて、今日も元気に保育園に行った。


お部屋に入るとSちゃんがすかさず駆け寄ってきて、

翔の左側でおはようの熱い抱擁をした。

他の女の子が、翔の右側から近付き、

おはようの挨拶をしようとしたその時、それは勃発した。


Sちゃんはすかさず、右側に回りこみ、

その女の子と翔の間に割って入り、翔に抱擁したのだ。


それを見ていた先生が、

「Hちゃんが翔くんに朝の挨拶できないでしょう?? (^▽^;)」

と言うと、Sちゃんは、ムッとした怖い顔をHちゃんに向けた。


(lll´д`)。  ヘヘ(#`∧´#) (+_+)    ∑( ̄_ ̄;


「キャ~、怖い! どうしてそんな怖い顔をするの?」と先生が言うと、

Sちゃんは「ニャ~オ、ギャ~オ」と猫の声真似をして、

猫が引っかくポーズをした。


その手は明らかに、Hちゃんを威嚇していた。

内気で大人しいHちゃんは、先生の影に隠れてしまった。


先生が何とか仲を取り持ち、Sちゃんは気を静めて、去って行った。

Hちゃんは翔に軽く挨拶をした。

翔はと言えば、我関せず。「君子危うきに近寄らず」といった感じだ。

もっとも、翔にはこの状況を治め、和解させる能力などないが・・・。



税務署、市役所、銀行、郵便局、デパートなどなど、

本当に動き回って、忙しい一日だった。

お蔭様で、何とか確定申告を終えることが出来た。



午前中は少し体温が高めだったようだが、午後は平熱に下がり、

お昼寝の時間が短く、途中で眠くて機嫌が悪かったというわりには、

夕方迎えに行くと、いつもの様に元気だった。


そして、ベッドに入っても中々寝なかった。

頬っぺたが赤いのが少し気になったが・・・。