川地塾in南関東EX 第四回 1日目 | 見えない翼

見えない翼

私達は誰もが夢に向って翔る“見えない翼”を持っています。しかし、多くの人々が夢を追う事を諦め、翔る事をいつしか忘れて・・・。
そんな世の中にあって、パラグライダーの世界一へ挑戦し続ける父と重度の障害を持ちながらも懸命に生きようとする息子の奮闘日記です。

<お仕事> くもり のち ときどき 晴れ

前日の雨で、御殿場から朝霧にかけては、低い雲が覆っている。

車からは青空ではなく灰色の空だけが見える。

大丈夫だろうか? こんなコンディションで飛べるだろうか?

一瞬不安が頭を過ぎる。


朝霧高原の猪之頭で大会が開催されるので、

塾生には、いつもより30分早く集合してもらい、

直ぐにテイクオフ(離陸)場へ上がってもらう予定だったが、

変更したほうが良さそうだ。


とりあえず、スカイ朝霧のショップで、

今日のテーマや注意事項を説明してから、エリアに移動した。

10:30頃からコンディションが良くなり始め、

にわかにテイクオフ場が慌しくなった。


塾生には早く準備をして出るように促したが、

相変わらずマイペースの方が多く、隣のエリアの大会が

スタートしてしまったので、一時ストップをかけるしかなかった。

大会のスムーズな運営を助けるためである事は言うまでもないが、

塾生の中には混雑の中を飛ぶ事に慣れていない方も居るからである。


結局、出るのが遅かった塾生はトップアウトする事は出来なかった。

川地も塾生が全員出てからテイクオフしたので、上げる事は出来ず、

ぶっ飛びを2本して終わった。


どんなに腕があっても、

コンディションが終わってしまっては上がれない。

自分のペースではなく、自然のペースに合わせる事が、

このスポーツを安全に楽しむコツだと言える。