<お仕事>
予報通り、すこぶる良い天気だ。
しかし、午後から南西風が強くなるはずだ。
SET茨城の東向きのテイクオフ場では、フォローの風になってしまう。
とにかく、出来るだけ早くテイクオフ(離陸)する必要がある。
一番のバスに乗って、山に上がった。
テイクオフ(離陸)場にかぜが入っていないということで、
山の駐車場で少し待機した。
実はこれが仇となった。
風が入ってきたとの連絡で、急いで移動した。
川地の予想では、テイクオフできる風が入るのは、30分!!
長くて1時間程度である。
コンディションは確実に悪くなるので、待っていてはダメだ。
しかしながら、多くの塾生はいつもの様に良くなるのを待っている??
川地は、 「 何 (奇跡?) を待っているのか? 」 と問いかけたくなる。
残念ながら、ミラクルは無いだろう。
塾生に限った事ではない。
各地のエリアにいった時に、
自分が望む様なコンディションにならないかなぁ~?と、
現実の天気を無視して、予想をしようともせず、
自分の判断による天気の予想も、フライトプランも持たず
ただ、漠然とテイクオフ(離陸)場で待っている人が居る。
いや、しっかりとした天気予測を元にしたものならば、
自分の技量にあったコンディションになった時に
安全フライトする事は良い事だ。
しかし、どうやらその様なパイロットは極少数派のようだ。
殆どが、 「 ただ何も考えずに待っている 」 のである。
それがどれほど危険な事なのかも気付かずに。
気象を予測もせずにボーっと待っているのだから、
フライト中の天候の悪化など感知すら出来ず、
目先のコンディションだけで行動してしまうのだ。
今日のコンディションでは、 『 待ち 』 = 『 危険 』 である。
上がらないかも? もっと良くなるかも?
などと言っている間に、飛べなくなってしまって元も子もない。
安全フライトを自負するなら、今日は山には上がらない。
上がってはいけない日なのだ。
少しでもフライトチャンスをしかも安全にと考えるのであるならば、
準備出来次第、飛ぶべきなのだ。
結局、40分ぐらいで風が悪くなり、数名がフライト出来なかった。
明日は、北西の爆風が吹く予報なので、
またまた、川地塾は延期する事になった。
何としてでも飛びたいという熱心な塾生に応えるべく、
明日は飛べるであろう朝霧に移動して、開催する事になった。