翔の骨盤 | 見えない翼

見えない翼

私達は誰もが夢に向って翔る“見えない翼”を持っています。しかし、多くの人々が夢を追う事を諦め、翔る事をいつしか忘れて・・・。
そんな世の中にあって、パラグライダーの世界一へ挑戦し続ける父と重度の障害を持ちながらも懸命に生きようとする息子の奮闘日記です。

<整形外科> 晴れ

今日は整形外科に定期健診に行った。

翔は歩く事が出来ない。

体の各所に、脳性麻痺があるからだ。


上手く動かないだけなら良いが、力を入れているつもりがなくても、

バンバンに力が入っている事が多い。

特に、足の太腿にその傾向が強く出る。


例えが適切か分からないが、

手で触れると足が攣った時の状態が続いている感じがする。

その他の筋肉は緩んで力の入っていない状態だから、

大腿骨の内側だけに力がかかり続けていることになる。


それが続けばどうなるか?

徐々に関節がずれていき、最終的には

骨盤から大腿骨が外れてしまうのである。


半年前、翔は20~30%脱臼しかかっている、亜脱臼の状態だった。

今回の検診で分かった事は、30~40%に増えていたことだ。

「今すぐに手術しなければならない」というわけではないが、近い将来、

6歳になる前に手術をした方が良いだろうという医師の判断だった。


それを見越して、川地はセカンド・オピニオンをする手はずはしてある。

そこでもやはり同じ判断であれば、手術をする事になるだろう。