<療育施設>
夜行バスで6:30に到着して、
7:30に駅でワイフとバトンタッチした。
何時もなら、翔はパパの姿が見えたら大はしゃぎするのに
ムスッとしている。何だか機嫌が悪そうだ。 (  ̄っ ̄) (;^_^A
朝ごはんも食べさせてもらえず、
見ていたビデオは途中で停止させられ、
車でお出かけしてきたので、へそを曲げてしまったようだ。
急いで帰ってご飯をあげたら少し機嫌が良くなった。
今日は療育とPT訓練,音楽療法の日。
以前から家の中で歩行器(UFO)を使用した歩く訓練していたが、
慣れてきたので、PT訓練の先生に診てもらうために、
持って行くことにした。
後で思ったのだが、もっと機嫌の良い日にすれば良かった。
PTの歩行訓練は案の定、
自宅の時と比較して、全然動きが鈍い。
いつも訓練で使っているものと比べれば、
やる気を見せているのだが・・・。
いかんせん機嫌が悪すぎる。 (`ε´) (=´、`=)ゞ
音楽療法は流石に笑顔を見せたが、
ノリノリというわけではなかった。
そして、全ての訓練が終わった後、
いつものように本物のピアノの所に連れて行って触れさせた。
その時思わぬ翔の行動を目の当たりに見た。
翔がいつものように手当たり次第に鍵盤を叩いていると、
音楽の先生がやってきて、音程を変えて、
翔と同じ様な音色になるようにピアノを弾いた。
するとどうだろう!
翔はそれに反応するかの様にピアノを叩いたのだ!!
そして、鍵盤から手を下ろし、
先生が再び弾くのを待っているではないか!!
そして、先生が弾くと、すかさず翔はピアノを叩いたのだ。
明らかに真似をしている。
スゲ━━━(゚д゚(゚д゚)゚д゚)━━━ ッ !!
翔と先生のセッションはしばらくの間続いた。
未だかつてこれほど高度なアクションを
意図して合わせたことは無かった。
そして、もう一つ驚くべきことがあった。
療育の最中に、するか?しないか?尋ねる場面があった。
川地は勿論、先生方も答えが返ってこない事は重々承知していて、
そういった問いかけをする事は多い。
そして、翔の反応から 「好きか?」 「嫌いか?」 を判断して、
次のアクションを起こそうと思っていたその時、
「いや!」と、か細い声が聞こえた。
(v.v)ィャ ( ̄□ ̄;)!! Σ(゚Д゚Σ(゚Д゚Σ(゚Д゚)
一瞬、間をおいて
「今、『イヤ!』 と聞こえましたよね??」
と、先生方に聞くと、皆、
「ええ、確かにそう聞こえました」と返事が返ってきた。
言葉が示すとおり、その後の翔の行動は「したくない!」であった。
しかし、それ以降、翔が言葉を発する事は無かった。
あれは、偶然だったのだろうか? 空耳だったのだろうか?