川地塾in中国EX(高知遠征) 第三回 2日目 | 見えない翼

見えない翼

私達は誰もが夢に向って翔る“見えない翼”を持っています。しかし、多くの人々が夢を追う事を諦め、翔る事をいつしか忘れて・・・。
そんな世の中にあって、パラグライダーの世界一へ挑戦し続ける父と重度の障害を持ちながらも懸命に生きようとする息子の奮闘日記です。

<お仕事>

朝から快晴で、気温も鰻上り。

朝のお天気キャスターも良い事を報じている。

8時だというのに遠くの高い山には、積雲が多数確認できる。


今日はコンペを通して、

塾生が“状況判断”をする様子を見る事にした。

川地としてはコンペの結果などどうでも良いことである。

それよりも内容が大事だった。


ダミーとして早く出るように指示した二人は良かったものの、

殆どの人は様子を見すぎである。

ダミーを含め先に出た選手がどんどん高度を稼いでも

テイクオフ(離陸)場は空いていても、

マークをするように言った選手が出ても

ただ見上げているだけである。

何を待っているのか分からない。


「中だるみで渋くなって降りてしまわないだろうか・・・」という

心理が働いているのが分かる。

しかし、それでは上達などありえない。


人は苦境に立たされた時こそ、一回り大きくなるものだ。

誰でもかれでも上がるような、ぬるま湯なコンディションでは、

「進歩」などあり得ない。待っていてどうするのか?


機能の教訓(ボムアウト)が生かされるどころか、

トラウマになってしまっていた。とても残念なことだ。

しかし、これもまた経験である。


テイクオフのタイミングとは逆にフライトの内容はとても良かった。

低くなっても諦めず、上げ直した方が大勢いたし、

成績で上位に入賞した方もいた。


これが自信となって次回の川地塾の開催日である、

広島『平和カップ』の時に生かされる事を期待いしたい。