ご飯を食べる手 | 見えない翼

見えない翼

私達は誰もが夢に向って翔る“見えない翼”を持っています。しかし、多くの人々が夢を追う事を諦め、翔る事をいつしか忘れて・・・。
そんな世の中にあって、パラグライダーの世界一へ挑戦し続ける父と重度の障害を持ちながらも懸命に生きようとする息子の奮闘日記です。

<保育園>

日曜日は帰りが遅かったが、朝は以外に元気に目覚めた。

寝不足な素振りも無く、ご機嫌で保育園に出かけて行った。


週末は、パパとママがずっと側にいたので、

保育園を嫌がるかと思ったら、意外に平気だ。

随分、たくましくなったものだ。


最近は、ご飯を右手で食べるように訓練している。

これまでは、私達、親が利き手である“右手”を使って

ご飯を上げていたために、対面に座って食べている翔は

必然的に“左手”を使う事になかったのだ。


また、翔の障害の具合から、指先の器用さは左手の方が良い。

スプーン、箸、などは、左手で握るし、

蒸しパンを手にとって、口元まで運ぶのも左手だ。


夕飯の時に右手でスプーンを握らせて食べさせているが、

最初はお腹が減っているので、嫌々ながら食べているが

有る程度お腹が満たされてくると、

ソッポを向いたり、

口の中に物が有って食べてるふりをしたり、

寝てるふりをしたり、

・・・、 (ーー;)


じゃあ、翔は持たなくても良いからと、

パパの練習を兼ねて左手でスプーンを持って上げようとしても、

いらないと言う。   (*゜▽゜)ノb ゛((-_-;))゛


どうやら、何らかの理由で右側が見にくいので、

食べようとする物が確認できず、

得体の知れない物への不安も有るようだ。


もしかすると立体的に見えていないのかもしれない。

時々、物を掴もうとして手が空を切る時が有る。

脳波でも、左脳側頭葉に乱れが有るので、

右側の映像処理が上手くいっていないのかもしれない。


逆に言えば、右手で食べるようにトレーニングすれば、

同時に左脳を鍛える事になり、右側が認識できるように

なるのではないだろうか?


翔の挑戦はこれからも続く。