翔のための申請 | 見えない翼

見えない翼

私達は誰もが夢に向って翔る“見えない翼”を持っています。しかし、多くの人々が夢を追う事を諦め、翔る事をいつしか忘れて・・・。
そんな世の中にあって、パラグライダーの世界一へ挑戦し続ける父と重度の障害を持ちながらも懸命に生きようとする息子の奮闘日記です。

<保育園>

保育園に迎えに行った後、市役所に各種申請用紙を受け取りに行った。


海老名市の行政は全国的に見ても身障者に対して優しいと思う。

市内に身障者のための施設もある。

市役所の職員の対応も非常に親切だ。

使えそうな制度やサービスがあれば、率先して教えてくれる。


「各種申請は個人が行うもので、行政が積極的に勧誘?するものではない」

「問い合わせがあれば説明する」

という考え方の市町村もあるらしい。


身体や知的障害の人がどうやってその情報を手に入れるというのだろうか?

家族やボランティアの方々も日々介助に追われているというのに、

市役所まで出向いて詳しく調べたうえで、問い合わせろとでも言うのだろうか?

どんな制度が有るのか知らないのだから、問い合わせできるわけもない。

海老名市は、そんな“冷たい行政”でなくて、良かったと思う。


保育園にも行けて、翔は本当に幸せである。

今日も元気に登園し、帰宅した。

新しい建物の場所も覚えたようで、近付くと騒ぐ。

表情も豊かになり、帰りの車の中で何やら大声で喋っている。